教育実践問題 支援プロジェクト 授業研究
 概 要



 このプロジェクトでは、具体的な教育実践場面、とくに授業に根ざして、そこでの営みを詳細に検討することによって、個別の場面で立ち現れる課題の解決策を見出していこうという立場をとっている。しかも、個々の課題を解消することに終始するのではなく、より大きな潜在的な問題を発見し、実践者と研究者が問題を共有し、大学の研究成果を反映した理論的背景を有する解決方途を導き出すことに重点をおいている。

 具体的な活動としては、これまでに3校2回ずつ計6回、提案授業の公開と直後の研究協議からなる授業研究会を開催した。毎回の授業研究会では、開催校の学校に教育委員会、拠点校、大学から、平均約20名程度が参集した。提案授業は、実践した教師の問題意識や地域の教育課題を反映したものであり、研究協議において教育実践課題や大学へのニーズが明らかにされ、それに対する検討が行われた。大学側からは、教育発達科学研究の立場から教育実践課題への提言を行うとともに、研究協議の進め方や、授業研究法の提案が行われた。さらに、授業研究会の成果を今後につなげるために、授業研究会の当日後も引き続いて、授業記録の整理や分析が行われた。

2003.04.03
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
教育実践問題支援プロジェクト
ntpep-office@educa.nagoya-u.ac.jp