参加型授業研究会の方法
概 要
トップ 教育実践問題支援プロジェクト
 概要   手順   事例   資料 

 名古屋大学大学院教育発達科学研究科では,東海市教育委員会と連携して,平成14年度より,教育実践支援プロジェクトを実施しています。このプロジェクトでは富木島中学校区の小中学校3校を拠点校として,「参加型授業研究会」を中心に研究を進めています。この研究会では,3校教員や教育委員会,ならびに大学の研究者が協同して,研究授業の観察と積極的な対話によって,教育実践問題の共有と協同的な問題解決を図っています。参加者各自が分担して研究授業の観察と記録を行い,事後の検討会では,それぞれが観察した事実に基づいて意見を交換し,全員で一つの大きな記録(これを「総合記録」と呼んでいます)を作り上げます。学校で行われてきた授業研究会に、大学で共同研 究として行われている授業分析を取り入れた、ワークショップです。参加,共有,協同を促進し,参加者が互いに,児童・生徒理解を深め,授業の力量を高めることをめざしています。

no image
画像をクリックすると拡大した画像が表示されます(212Kb)

 事前準備の段階では,授業者は,研究授業における問題意識を明確にして,それにもとづいて授業案を作成します。観察・討議が散漫にならないように,今回の研究授業で特に注意深く観察する児童・生徒を3名程度選んでおきます。参加者に授業者の問題意識,研究のねらいなどを参観者に伝えることも大切です。抽出児童・生徒の行動記録,授業全体の速記録,ビデオ撮影など,観察・記録の分担も打ち合わせておきます。

 研究授業では,あらかじめ決めておいた分担にもとづいて観察・記録を行います。分担に当たっていない観察者は,全体の様子を観察します。あとで他の記録と照合できるように,必ず時刻を記入するようにします。

 事後検討会では,全員が見やすい位置に拡大した速記録を貼り付けます。そこに,抽出児童の様子などを記入した付箋紙を貼り付けながら,参加者全体で観察の成果を共有し,話し合いを進めていきます。この過程で,各自の観察した事実が付け足されていき,1つの大きな記録(総合記録)ができあがっていきます。観察した事実に基づいて,意見を交換することによって,児童・生徒の理解が深め,問題解決の糸口を探っていきます。
↑ トップページへ戻る 手順のページへ進む


名古屋大学大学院教育発達科学研究科
「教育実践問題支援プロジェクト」
(地域貢献特別支援事業)
ntpep-office@educa.nagoya-u.ac.jp
2005.01.11

 本サイトは,正確な情報提供に万全を期していますが,利用者が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について,何ら責任を負うものではありません。利用者が本サイトにアクセスしたために被った損害,損失について,何ら責任を負うものではありません。