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寺尾 尚大 (Takahiro TERAO)

独立行政法人大学入試センター 研究開発部 試験技術研究部門 准教授
博士(心理学)

所属課程:
博士前期課程,博士後期課程
研究領域:
教育測定学,計量心理学
研究テーマ:
英語文章読解テストにおける誤答選択枝(錯乱枝)の分析

研究の詳細

 多枝選択式テストに含まれている間違いの選択枝を工夫して作ることで,受検者の能力を上手に測ることのできる学力テストが作成できると考えています。間違いの選択枝は,受検者を引っかけるようなトリッキーなものではなく,受検者にありがちな間違いを反映させて作ることが必要です。受検者の典型的な間違いを明らかにして選択枝に反映させ,受検者が次の学習に活かせるようなテスト問題を作成することを目指しています。

所属学会

日本テスト学会 (2014年~)・日本教育心理学会 (2015年~)・日本行動計量学会 (2015年~)・日本心理学会 (2015年~)

ひとこと

 テストの善し悪しを決めるもののひとつとして,テストの問題(項目)をどのように作成するかが重要であると考えています。テストによって学力を測る際には,受検者の学力を適切に反映するようなテストの問題を,工夫して作成することが大事であると思っています。
 いろいろな大学・学部の入試問題を見ていると,大学や学部ごとに特徴があることに気がつきます。入試問題の解答速報を見ながら,「この問題は正答率が低いだろう」「この問題は識別力が高いだろう」などと予測するのが入試シーズンの楽しみになっています。テストの問題が好きなんだな,と感じます。

研究業績

学術論文

  • Terao, T. & Ishii, H. (2019). Analyses of distractors in English summarizing test items: Focusing on cognitive processes. Paper presented in the annual meeting of the National Council on Measurement in Education. Toronto, Canada. 8th April, 2019.
  • 寺尾尚大・石井秀宗・野口裕之 (2017).キーセンテンスと錯乱枝の語の重複・設問タイプが錯乱枝の選択率に及ぼす影響 ―英語文章読解テストを用いた実証的検討―.データ分析の理論と応用,6,63-82
  • 寺尾尚大・安永和央・石井秀宗・野口裕之 (2015).能力別にみた錯乱枝の効果に関する検討 ―英語文章読解テストを用いて―.日本テスト学会誌,11,1-20.

その他の業績はこちらをご参照ください。

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