博士前期課程
- 研究領域:
- モノへの愛着, モノのため込み
- 研究テーマ:
- モノに付与する価値概念とその種類
博士前期課程
趣味で集めているお菓子のラベルや,記念日にもらった手紙など。一般的にこれらのモノは持ち主にとって簡単に手放しがたく,モノに対して愛着が湧いている状態だともいえます。対して,いつの間にかお財布に溜まった大量のレシート,使い終わったコスメに,買い物後のビニール袋といったものは,持ち主の趣味でない限り,それらのモノが増えていくことは持ち主にとって小さな悩みの種となり得えます。本人にとって悩みにつながるモノのため込みと,そうでないモノのため込みはどのような点で異なり,持ち主にどのような影響をもたらすのかについて,研究を行いたいと考えています。
一口にモノをため込む,といっても,「処分しない」という選択をとり続けた結果なのか,意図的に収集している行為なのかによって,「ため込む」という行為そのものが質的に異なってくると考えています。持ち主本人が困っているかそうではないかという軸だけで考えるのなら,どれだけ部屋が汚かろうと本人が幸せなら問題ないことになりますが,なかなかそうもいきません。目の前に落ちている小石を,ほとんどの人は同じ小石の姿で捉えることができますが,人がその石に付与する価値は「ごみ」から「宝物」まで,非常に幅広く存在しているというのは非常に興味深いと思います。
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