桃木　芳枝　(Yoshie S. MOMONOKI)

研究の詳細

　青年期後期にあたる大学生は，新たな自己を形成する過程にあり悩みも多い。また，学業や生活面での不適応が生じ易く，それが原因でメンタルヘルスの問題発生が誘発されることも知られています。しかも，この時期は精神疾患の好発症年齢域にあることから，精神疾患に至る以前のメンタルヘルス上の問題発生の早期発見や予防は極めて重要であると考えます。現在，大学生の共感―システム化という認知スタイルを指標として，メンタルヘルス問題発生のメカニズムを検討しています。将来は，早期発見や予防を目的としたモデルを構築するのが夢です。

ひとこと

　博士後期課程修了後１年経過。大学人の対人トラブル解決の仕事と並行して，石井研究室で実施した未発表･未整理のDataを論文にまとめる作業に専念中です。パーソナリティ研究を愛する気持ちは不変なれど，ひたすら走り続けた分子生理学分野にも再び惹かれ，学際的研究の模索も始めています。

研究業績

学術論文

• Momonoki, S. Y., & Ishii. H. (2023.5). Modeling the direct and indirect relationships between cognitive style, daily life stress and mental distress. Journal of Affective Disorders Reports, 13, 100594.【原著論文 (査読あり)】
• 桃木芳枝・中谷素之(2019). 共感―システム化の認知的評価/コーピング過程での機能とメンタルヘルスとの関連性　パーソナリティ研究，27，221-234.【原著論文 (査読あり)】
• 桃木芳枝・中谷素之(2016). 共感―システム化を媒介とした性役割意識のメンタルヘルスへの影響　パーソナリティ研究，25，101-111.【原著論文 (査読あり)】

国際学会

• Yoshie S. Momonoki, Mayuko Matsumoto, & Motoyuki Nakaya (2016). Gender differences in Baron-Cohen’s cognitive styles as a mediator between university daily life stressors and mental health.　The 31st International Congress of Psychology (ICP2016), Yokohama, Japan

その他の業績はこちらをご参照ください。

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