Nagoya University
Graduate School of Education and Human Development Student Affairs
Furo-cho, Chikusa-ku
Nagoya, Japan 464-8601
Graduate School of Education and Human Development School of Education Nagoya University : Faculty : Department of Educational Sciences : School Education and Information Sciences :
NAMBU Hatsuyo
専門領域について
Q どのようなきっかけでこの学問を始めたのですか?
父が転勤族だったために、これまで何度も転校を経験し、幼稚園2校、小学校3校、中学校2校、高校2校に通いました。必然的に、いろいろな学校、教員を見てきたことになりますが、学校によってとても「雰囲気」が違うんですね。この違いは何だろうか?ということをずっと疑問に感じていました。そしてある転校を機に、体罰、いじめ、瑣末な校則による管理、偏差値による輪切り…等々を経験して、学校のもつ「息苦しさ」の背後にあるものに関心をもつようになりました。こうしたことが、この学問を始めたきっかけでしょうか。
現在の研究について
Q 現在の主要な研究の内容を教えてください
学校教育を規定する社会システムの総体について、その組織、機能、過程等の分析によって明らかにすることを目指して研究しており、現在は「学校の自律性」をテーマとして、日本とドイツにおいて展開されている政策形成・実施過程の分析を行っています。ドイツでは現在、各州において多様な「自律的学校」構想が具体化されていますが、それらを対象として、特に、学校監督庁との関係をどのように構築しようとしているのか、教員・生徒・父母を学校においてどのように位置づけようとしているのかという点に着目して分析しています。
Q 今までの研究で一番心に残っている出来事、ハプニングを教えてください
心に残っているというより、常に思うことですが、やはり、自分の研究が多くの人によって支えられているということでしょうか。これまでご指導いただいた先生はもちろんのこと、資料収集等でお世話になった先生もたくさんいます。また、ドイツでも、研究者だけでなく、文部省の方や学校の先生等に貴重なアドバイスをいただくとともに、様々な便宜を図っていただきました。州の教員研修センターに2週間ほど食事付きで無料で滞在させていただいたこともあります。
講義について
Q 授業のねらい、背景を教えてください
学修案内にあるように、教育経営学領域では、教育経営学研究I・IIと教育経営学研究III・IVの2つの大学院ゼミを開講しています。「教育経営学」として捉えられる領域は幅広く、ゼミ参加者はそれぞれ多様な関心を持っています。教育経営学研究I・IIは、ある意味で、「個人戦」であり、各自のテーマに沿って報告を行い、それを多様な観点から検討することを目的としています。それに対して教育経営学研究III・IVは、「団体戦」であり、「教育経営学の生成と展開」という共通の大きなテーマについて、各自が有する観点を生かしつつ解明することを目的としています。
学生へのメッセージ
Q 求められる学生像を教えてください、またその他なんでも結構です。
大学では、自分で考え、行動することが求められます。今までのように「与えられたもの」をそつなくこなすだけではなく、自分で何かを創り出していってください。大学には、そのための「きっかけ」があちこちに転がっています。それをうまくとらえて、あなた自身の学生生活を築いていってください。
指導生からひとこと
「自分がその場に居て、何かを考えたという足跡を残すこと」。ゼミでの発言に関して、南部先生がよくおっしゃる言葉です。受身でなく、主体的に学ぶ姿勢。理解は簡単でも、実践することの難しいこの姿勢こそが、南部先生のゼミでは必要不可欠だと思います。南部先生は、自分の研究領域だけでなく、共に学ぶ仲間の研究領域に対しても主体的な姿勢であることの大切さを教えてくださる、とても素敵な先生です。
[ Top of page ]