2018.4.30 12:20改訂
医療における質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
質的臨床研究、質的医療専門職教育研究(医学教育研究、歯学教育研究、看護学教育研究、薬学教育研究など)を実施して論文執筆をめざすために...
<このワークショップの開始のきっかけ>
SCAT
のページでお知らせしていますように、2015.7.10-11(土日)
に鹿児島市で開催された「第34回日本歯科医学教育学会学術大会」の前日に開催された「第4回歯科医学教育研究を議論する研究集会(2015.7.9
(金))」で、同会からのご依頼により、「質的研究に関するセミナーと質的歯学教育研究のプロトコル作成ワークショップ」をさせて頂きました.
それまで、SCAT のワークショップは何十回も開催してきましたが、医療系のための「質的研究プロトコル作成のワークショップ」を開催するのは初めてでした.それにも関わらず、自分が開催に慣れている SCAT のワークショップではなくプロトコル作成のワーク
ショップをしたのには理由があります.それはまず、SCAT
のワークショップをするには時間が短すぎたこと、そして参加予定者の中にはすでに SCAT のワークショップに参加した方が何人もいらしたことです.
初めてのこ
とでしたので、開催までは少し不安がありましたが、日が近づくと逆に不安はまったくなくなり、鹿児島に向かう旅程でも、そしてワーク
ショップの場に立ったときも、何の不安も感じませんでした.むしろ、「きっと良いワークショップができる」という予感のようなものさえありました.実際に開始して
みると、大変ありがたいことに、参加者の方々の反応も非常に良く、おかげさまで、みなさまに満足して頂けるワークショップができたという手応えを感
じることができました.
ところでそのワークショップの終了後に、パソコンなどの片付けをしていると、参加者のお一人の歯学部教授の先生が私のところに来られ、きわめて率直なご様子で、そして明るい表情で、次のようにおっしゃいました.
「これまで、ワークショップというものには、それこそ数え切れないほど参加してきたけれど、今回のワークショップは、参加して本当に良かった.」
私はこれを聴いて、大変嬉しく思いました.なにより、その先生のご様子
や口調からは、社交辞令のようなものは全く感じられず、むしろ、長く待っていたものに出会えて良かったという飾らないお気持ちが伝わってきました.私はこ
の先生のお言葉に、このワークショップを企画し実施して良かったと,あらためて感じることができました.
しかしそれと同時に、こういうワークショップは、開催すればこんなふうに喜ばれるのに、これまで全く開催されてこなかったのだということに気がつき
ました.
そもそも私自身が、医療系の方々を対象にした、たくさんの「質的研究と SCAT
のセミナー・ワークショップ」を開催してきましたが、それらを学んだ方にとっては、次に(あるいは本当はその前に)、質的な研究全体をどう計画・デザインするのかが重要です.しかも量的な臨床研究ですと、研究開始前
にプロトコルを公表することが奨励されています.質的な研究では、開始前のプロトコルの公表はそれほど求められてはいないとしても、倫理審査にプロトコルが必要ですので、研究を開始するにはプロトコルが書けなけれ
ばなりません.そのため、これまでの質的研究と SCAT
のセミナー・ワークショップだけでは不十分だと感じていました.したがって、医療系における質的研究
の普及と発展のためには、このようなワークショップが開催される必要があると強く感じました.それで、その後、このことについて考えていました.
しかし、考えているだけでは何も変わりません.それで、「だまって待っ
ていても、それを誰かが開催してくれる見込みは無いのだから、それなら、みなさまのご意見をうかがいながら自分で提供してはどう
か」と考えるに至りました.そしてそれは、医療には全く門外漢
である私を受け入れて下さって、いろいろな仕事や役目を与えて下さっている医療系の方々への、ほんの少しですがご恩返しになるのではないかとも考えました.なお、このとき
の鹿児島でのワークショップでも、ワークショップの「質的歯学教育研究のための」というタイトルに反して、「質的歯科臨床研究のためのプロトコル」を作成
したグループがいくつかありました.このことから、求められているのは、「質的医療専門職教育研究のためのプロトコル作成ワークショップ」だけでなく、そ
れを含む形で、「医療における質的研究」のためのプロトコル作成ワークショップなのだと感じました.したがって、開催するワークショップは、そのようなも
のになるべきだと考えました.
<ワークショップ開催のための大谷の専門的バックグラウンド>
ところで大谷は、教育研究者であり質的研究者であって、医療のどの領域においても専門的訓練を受けていませんし,何の資格も有していません.
しかし、医学教育研究や臨床研究には、1998年頃から関わりを持たせて頂くようになりました.とくに、2009年か
ら参加させて頂いている慈恵医大の「プライマリケアのための臨床研究者育成プログラム」
で、質的臨床研究のプロトコル作成とその研究実施の指導を経験してきています.このプログラムの参加者は、量的な臨床研究、疫学研究のプロトコル作成につ
いての講義の他、大谷による質的研究とそのプロトコル作成についての講義を、まず
e-learningで学びます.そして、それらの学習を基盤として、自分でいくつかのプロトコルを作成して、face to face
のワークショップで発表し、相互評価をしたり指導委員から指導を受けたりします.その後、その中のひとつを実際に実施し、その際にも継続して種々の指導を
受けます.
つまり大谷は、質的な臨床研究のプロトコル作成とその実施について、2018年現在で9年以上の指導の経験を有しています.正直なところ、この時の鹿児島でのワークショップも、私にとって初めてのことであったにも関わらず、初めてという気持ちがまったくせず、むしろ SCAT
のワークショップをするときよりずっと緊張がありませんでした.それ
で、なぜそうなのかを省察してみましたら、慈恵医大での上記のような経験を有しているためだと自分で気づいたのです.(じつは、SCAT のワークショップは、うまく分析できないグループが無いか、問題があった場合にどの時点でどのように介入すべきか、など、かなり心配事が多く、毎回ひとつも気が抜けないのです.(^^;)).
<その後の開催>
このワークショップ
に対するご要望は多く,その後すでに何回かの実施を通して,このワークショップをブラッシュアップしてきました.上記の第1回目を含み,現時点までのもの
と予定されているものを上げます.(福島県立医大、ホーチミン市医科大学、島根大学医学部、富山大学医学部、宮崎大学医学部でのワークショップのように,遠隔地(私から見て)では
SCAT のワークショップとセットで開催する場合もあります.)
- 2015.7.9(金) 質的研究に関するセミナーと質的歯学教育研究のためのプロトコル作成ワークショップ@第4回歯科医学教育研究を議論する研究集会.鹿児島市
- 2015.11.13(金) 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ会場:名古屋大学医学部
- 2015. 11.18-19(水・木)
ホーチミン市医科薬科大学と関連病院で指導的立場にある医師を対象とした質的研究と質的研究のためのプロトコル作成とSCAT
のセミナー・ワークショップ.(JICA
草の根技術協力(地域経済活性化特別枠)事業「ベトナム南部における科学的根拠に基づく保健医療サービス向上のための大学と医師会の連携による医師育
成) 会場は福島県立医大
- 2016.2.14(日) 名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学/名古屋大学医学部附属病院総合診療科のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2016.3.5(土)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2016.3.19-20(土-日). 島根大学医学部での質的研究のためのプロトコル作成と SCAT の2日間のセミナー・ワークショップ 講師:大谷 尚
- 2016.10.2(土)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ 講師:大谷 尚
- 2016.3.19-20(土-日). 島根大学医学部での質的研究のためのプロトコル作成と SCAT の2日間のセミナー・ワークショップ
- 2016.8.4-5(木-金)福島県立医大放射線災害医療学講座のための質的研究のためのプロトコル作成 とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ.会場:福島県立医大 講師:大谷 尚・肥田 武
- 2016.10.2(土)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ (同大のメンバーを対象にクローズドで行われます.)講師:大谷 尚
- 2016.10.5(水) 名古屋大学大学院医学系研究科地域医療教育学講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2017.3.11(土)岡山大学大学院医歯薬学
総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ講師:大谷 尚
- 【国外】2017.5.3(水) モンゴル国立医科学大学(Mongolian National University of Medical
Schiences: MNUMS)での質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ(英語で実施):講師:大谷 尚
(参加者は同大学の教員 24 名でした.)
- 2017.7.1(土) 藤田保健衛生大学での質的研究のためのプロトコル作成ワークショップ:講師:大谷 尚
- 2017.7.30(日) 第10回日本在宅薬学会学術集会(7/29(土)-30(日)、パシフィコ横浜会議センター)での質的研究のためのプロトコル作成ワークショップ:講師:大谷 尚
- 【国外】2017.8.7-8(月-火).ベトナム
ホーチミン市医科大学での質的研究のセミナー,プロトコルワークショップ,SCAT
ワークショップ.(ベトナム南部における科学的根拠に基づく患者中心の保健医療サービス向上:大学と医師会の連携イニシアチブ)平成27年度補正/平成
28年度予算 草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)福島県による実施
- 2017.10.21-22(土-日).
三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座家庭医療学分野・三重大学医学部附属病院総合診療科での質的研究のためのプロトコル作成とSCATの2日間のセ
ミナー・ワークショップ講師:大谷 尚
- 2017.10.29(日) 筑波大学人間総合科学研究科地域医療教育学講座での質的研究のためのプロトコル作成ワークショップ:講師:大谷 尚
- 2017.11.11(土) 吉備国際大学と新見公立大学のための質的研究のためのプロトコル作成ワークショップ:講師:大谷 尚
- 2017.12.17(日) 練馬光ヶ丘病院のための質的研究と質的研究プロトコル作成のための1日間のワークショップ:講師:大谷 尚
- 2018.3.24-25(土・日) 宮崎大学医学部 地域医療・総合診療医学講座のための医療における質的研究のためのプロトコル作成とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ 講師:大谷 尚・肥田 武
- 2018.6.2(土) 横浜市立大学看護学部のための質的研究プロトコル作成のための1日間のセミナー・ワークショップ 講師:大谷 尚
- 【国外】2018.8.16-17(木金)ベトナ
ム ホーチミン市医科大学での質的研究のセミナー,プロトコルワークショップ,SCAT
ワークショップ.(ベトナム南部における科学的根拠に基づく患者中心の保健医療サービス向上:大学と医師会の連携イニシアチブ)平成27年度補正/平成
28年度予算 草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)福島県 による実施
- 2018.8.6(月) 自治医科大学看護学研究科のための質的研究と質的研究プロトコル作成のための1日間のワークショップ 講師:大谷 尚
- 2018.10.14(日) 愛媛医療生協病院家庭医療科と医療生協のための質的研究と質的研究プロトコル作成のための1日間のワークショップ 講師:大谷 尚
- 2018.10.15(月) 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学講座のための質的研究のセミナーとプロトコル作成ワークショップ.講師:大谷 尚・高橋徳幸
これらの実施を通して私が驚いていることがあります.それは,これらのワークショップの中で,実際に,ご自分たちの研究のためのプロトコルを書いてしまった参加者がたくさんいらっしゃるということです.たとえば,2016.3.5(土)岡山大学大学院医歯薬学総合研究科でのワークショップでは,5つのグループのうちの2つで,そこで書いたプロトコルにもとづいて実際に研究を開始するとおっしゃっていましたし,2016.2.14(日) 名古屋大学大学院医学系研究科総合診療医学でのワークショップでは,ある参加者の博士論文のためのプロトコルが書けたと,講座のみなさんで喜んで下さっていました.
ワークショップ講師としては,このワークショップは,あくまでプロトコル作成の「疑似体験」をするもので,実際のプロトコルはそれぞれの参加者がワーク
ショップ参加後に書くべきものだと考えていたのですが,どうも,このワークショップは,かなり「模擬性」や「疑似性」が低く,むしろ「現実性」や「実用
性」が高いために,その場でご自分の,あるいはご自分たちの研究のためのプロトコルが書けてしまう場合もあるのだと気づいた次第です.(このことには我な
がら驚いています.「このワークショップ,誰が考えたんだろう?」って思います.(^_^))
なおその後、このワークショップに出たら、「査読者からの修正依頼に適切に応えて論文が採録された」「医学部の倫理審査委員会に出した医学教育の研究プロトコルがはじめて一度で通ってしまった」などの情報も頂いていて、驚いています.(^_^)/
<ワークショップの進め方>
このワークショップは、次の4部構成で進めています.
(1) 医療や医療者教育における質的研究についての講義(90分-2時間)
質的研究の全体についてと、医療や医療専門職教育における質的研究で重要な点について理解して頂くために,スライドと配布資料を使ってお話しします.(質的研究とSCAT のセミナー・ワークショップのときの質的研究の講義をほぼ同じ内容です.)
(2) 医療や医療者教育における質的研究プロトコルの書き方についての講義(30分-1時間)
医療における量的研究プロトコルの書き方と比較しながら、医療における質的研究プロトコルの書き方について、解説します.(30分-1時間)
(3) 参加者から自分の研究したいテーマを出して、適切な数が集まったところでグループに分かれる.(その後、アイスブレーキングを含めてグループで昼食)
(4) 参加者によるプロトコル作成のグループワークと相互評価(4時間-5時間)
事前アンケートでたずねておいた研究テーマや研究アプローチへの参加者
の関心によって、参加者は数名ずつのグループに分かれ、概念モデルなどを書きながら、グループごとの仮の Research Question
(研究テーマ)を設定します.その後、こちらから提供したテンプ
レートにしたがって、プロトコルを作成して頂きます.この方法では、テンプレートに埋め込んでいくために、比較的短時間でスムーズにプロトコルが作成でき
ます.最後
に、グループごとに発表して相互評価をして頂くとともに、講師からもコメントを致します.
(5) 質的研究に関する事前アンケートへの回答(30分-1時間)
ワークショップ終了後に時間が取れれば、質的研究に関する事前アンケートでの疑問・質問にお答えします.事前アンケートに書かれた疑問・質問の多くは、このセミナー・ワークショップ
全体を通してご自分で解決なさることも多いのですが、そうでない場合もありますし、質的研究に関する本質的な疑問である場合もありますので、丁寧に取り上げます(質的研究とSCAT
のセミナー・ワークショップでも、これを重要な機会と位置づけています).
<ワークショップに要する時間>
午前に質的研究の講義、午後にプロトコル作成の講義とグループワークにして、1日(例えばグループ数が少なければ 9:00-17:00,多ければ 9:30-18:00等)のセミナー・ワークショップにするのが適切です.
<ワークショップの最大参加人数>
このワークショップは、最大 30
名くらいで実施できます.これより多くなりますとグループ数が多くなりすぎ、グループワーク中に講師がグループの間を周りながらコメントさ
せて頂いたり質問を受けさせて頂いたりする機会が少なくなりすぎると思います.また最後の相互発表・評価に時間が取られすぎてしまいます.
最少人数はとくにありません.
<ワークショップに必要なもの>
必要なものは、
・講師用:プロジェクタとスクリーン(パソコン,ポインター等は持参します.)
・各グループ用:各グループ毎に、できれば a.ホワイトボード、b.ホワイトボードマーカー、c.ポストイット、d.パソコン、e.プロジェクタ、g.スクリーン(スクリーンは白い壁やホワイトボードで代用可)です.
データで提供したテンプレートにプロトコルをまとめるためには、パソコンがあった方が便利です.また、たとえ仮のプロトコルの作成でも、きちんとbackground search
をしながら作成すべきですから(これが非常に重要なのです!!)、各グループのパソコンはインターネットに接続できる必要があります.(どうしても接続できなければ各参加者のスマホなどで代用することもできます.)
ただし、d.パソコン、e.プロジェクタ、g.スクリーンは、どうしても無理で、各グループがホワイトボードが使えるなら、ホワイトボードで作業と発表をすることも考えられます.その場合、バックグラウンドサーチも、現在ではみなさんがスマホを持っていて、普段からそれ
で医学論文を検索したり読んだりしていらっしゃるようですので、それでもかまいません.
ワークショップについてのご説明は以上です.
開催を希望なさる方、機関、団体等がおありでしたら、お気軽にご相談下さいますようお願い致します.ご質問もお気軽にお送りください.お待ちしています.
名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 教授
名古屋大学 アジア共創教育研究機構 教授
附属高大接続研究センター長
大谷 尚(おおたに たかし)
otani[at]nagoya-u.jp ([at] を @ にかえて下さい)
以下はご参考までに...
<大谷の医療系での経験等>
上に、医療系の専門的訓練は受けていないと書きました.しかし以下のような経験をさせて頂いてきています.参考になさってください.
医療系大学・大学院での非常勤講師等
- 2009年- 東京慈恵会医科大学「プライマリケア現場の臨床研究者の育成」指導委員
- 2011年- 帝京平成大学 大学院薬学研究科 非常勤講師
- 2014年 広島大学 大学院医歯薬保健学総合研究科 非常勤講師
- 2014年- 岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 非常勤講師
- 2014年- 三重大学 大学院医学系研究科 非常勤講師
医療系の論文等の執筆
- 大谷 尚.(2017).質的研究はどのように進めれば良いのか -しばしばなされる質問にもとづいたいくつかの具体的なガイド- .学校健康相談研究14(1) 4-12
- 大谷 尚.(2017).質的研究とは何か.藥学雑誌. 137(6). 653-658.
- Masayo Kojima, Takeo Nakayama, Takashi Otani, et.al. (2017).
Integrating patients' perceptions into clinical practice guidelines for
the management of rheumatoid arthritis in Japan. Modern
Rheumatology.【Original Article】(25 Jan 2017) DOI:
10.1080/14397595.2016.1276511
- Yoko Hirayama, Takashi Otani, Masato Matsushima.(2017). Japanese
citizens’ attitude toward end-of-life care and advance directives:a
qualitative study. Journal of General and Family Medicine. 18(6):378-385.【Original
Article】【Yoko Hirayama の博士(医学)学位論文】
- 大谷 尚(2016) 質的研究とは何か -実践者に求められるその本質的で包括的な理解のために-.学校健康相談研究 Vol.13 No.1.2-13
- 大谷 尚(2016)質的研究とは何か ~その意義と方法~.日本歯科医師会雑誌.68巻 12号.15-24
- 青松棟吉・大谷尚・西城卓也(2014)医学教育研究における研究倫理:座談会.医学教育 第45巻・第3号.2-20
- 大谷 尚(2013)医療コミュニケーションへのアプローチとしての質的研究手法の機能と意義『これからの医療コミュニケーションに向けて』II-2.篠原出版
- 増永悦子, 大谷尚(2013)がん患者遺族ボランティアによる語りの分析 -緩和ケア病棟でボランティアをする意味の解明, 日本緩和医療学会誌
- Aomatsu, Otani, Tanaka, Ban, van Dalen.(2013) Medical Students’ and Residents’ Conceptual Structure of Empathy: a Qualitative Study. Education for Health. 26(1), 4-8.(財団法人医学教育振興財団「懸田賞」(第22号 2015年度)受賞論文)
- 藤崎和彦,田川まさみ,西城卓也,井内康輝,錦織 宏,渡邊洋子,大谷 尚,守屋利佳,吉岡俊正,吉田素文,鈴木康之(2012)「日本医学教育学会認定医学教育専門家資格制度創設への提言」医学教育 第43巻・第 3 号,Vol.43,No.pp.221-231
- Takuya Saiki, Kei Mukohara, Takashi Otani, Nobutaro Ban (2011) Can Japanese students embrace learner-centred methods for teaching medical interviewing skills?. Medical Teacher: International Journal of Medical Education, 33(2) 69-74(財団法人医学教育振興財団「懸田賞」(第19号 2012年度)受賞論文)
- 平山陽子・大谷 尚(2010) 終末期医療と事前指示書に対する地域住民の意識について.第1回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2010.6.27
- 大谷 尚(2010) 6年制薬学教育におけるコミュニケーション教育に必要な質的アプローチと教育学的知見.日本薬学会第30回年会3/28-30
- 高木彰子、大谷 尚、勝野順子、白神誠、井手口直子2010)「在宅医療に参入した薬剤師のキャリア開発に関する質的研究」日本薬学会第30回年会3/28-30
- Aomatsu M, van Dalen
J, Kuwahata A, Otani T, Ban N (2010). “Qualitative research for medical
studentsí and residentsí perspectives about empathy”. 7th Asia Pacific
Medical Education Conference (APMEC). 2010.2.4-8. Singapore
- 大谷 尚(2009) 「医学教育修士プログラムについて−トロント大学の医学教育学修士課程の紹介と教育学の立場からの検討−」特集/次世代の医学教育者の育成に向けて.医学教育. vol.40 No.2. 255-258
- Nishigori, Otani,
Plint, Uchino, Ban (2008) I came, I saw, I reflected: a qualitative
study into learning outcomes of international electives for Japanese
and British medical students, Medical Teacher: International Journal of Medical Education, 2009; 31(5), 196-201(財団法人医学教育振興財団「懸田賞」(第17号 2010年度)受賞論文)
- 浜田・江崎・大谷・近藤・バティ(2008) OSTE : Objective structured teaching evaluations 指導医の教え方は評価できるのか.第40回日本医学教育学会.医学教育 第40巻 補冊11
- 奥谷・濱田・バティ・大谷 (2008)カナダにおける職種間教育の新しい流れ.医学教育.38(3) 181-185
- Mukohara, Ban, Sobue, Shimada, Otani, Yamada(2006), Follow the Patient: Process and Outcome Evaluation of Medical Students' Educational Experience. Medical Education. 156-165(財団法人医学教育振興財団「懸田賞」(第14号 2007年度)受賞論文)
医療系での講演・ワークショップ等(予定を含みます)
- 1998年 6月 名古屋大学医学部老年科「医学特論」
- 2001年 9月 名古屋−ミシガン・プライマリケアフォーラムプレカンファランスセミナー「質的研究の実施の仕方」
- 2003年10月 日本補綴歯科学会学術大会・教育講演
- 2007年 4月 日本医学会総会・学術講演
- 2007年11月 日本医学教育学会・研究技法開発ワークショップ
- 2007年11月 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター・講演
- 2008年 4月 日本総合診療医学会学術集会・セッション「臨床リサーチ塾」
- 2008年 5月 日本家庭医療学会学術集会・ワークショップ「質的研究を始めよう」
- 2008年 8月 東京慈恵会医科大学 医療人GP「プライマリケア現場の臨床研究者の育成」・ワークショップ
- 2009年 1月 日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会第2回大会・特別講演
- 2009年 1月 東京慈恵会医科大学 医療人GP「プライマリケア現場の臨床研究者の育成」・ワークショップ
- 2009年 7月 日本医学教育学会 教育講演
- 2009年12月 質的研究による医学教育研究セミナー・ワークショップ 第1回 名城大学名駅サテライト
- 2009年12月 質的研究とSCAT のセミナーWS.名古屋大学医学部附属病院総合診療科 (名大総合診療部と同門会のための開催)
- 2010年11月 日本質的心理学会第7回大会「講習会」「質的データ分析の展開:SCAT入門」茨城大学
- 2011年 1月 北海道医療大の音楽療法の大学院講義受講者のための質的研究とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ
- 2011年 1月 筑波大学 地域医療教育学講座主催による質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2011年 2月 質的研究による医学教育研究セミナー・ワークショップ 第2回 大阪府立大学中之島サテライト
- 2011年10月 北海道勤医協病院の医師のための質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2012年 8月 岐阜大学でのMEDCセミナー・ワークショップ
- 2012年10月 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学講座での質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2013年 6月 京都大学でのMEDCセミナー・ワークショップ
- 2013年10月 名古屋大学 医学系研究科地域医療教育学講座での質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2013年11月 日本プライマリ・ケア連合学会中部ブロック支部学術集会での質的研究に関する講演
- 2014年 1月 広島大学 大学院医歯薬学総合研究科での質的研究とSCATのセミナー・ワークショップ
- 2014年 3月 東京医科歯科大での質的研究とSCAT のセミナー・ワークショップ
- 2014年 7月 タイのクラビでの指導医のためのSCAT ワークショップ
- 2014年 7月 東大情報学環での質的研究とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ
- 2014年 8月 北里大学薬学部での質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2014年11月 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学講座での質的研究とSCATの1日のセミナー・ワークショップ
- 2015年 1月 質的研究とSCAT のセミナー・ワークショップ 名古屋大学医学部附属病院総合診療科 (名大総合診療部と同門会のための開催)(医学部「医学特論」)
- 2015年12月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 未来医療研究人材養成拠点形成事業 修士課程 医歯科学専攻 公衆衛生学コースでの講義
- 2015年 2月 アジア太平洋医学教育学会 (APMEC)でのSCATのワークショップ
- 2015年 2月 椙山女学園大学での臨床心理コースの院生を対象とした質的研究とSCATの2日のセミナー・ワークショップ
- 2015年 3月 福島県立医大での質的研究とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ
- 2015年 5月 モンゴル・ウランバートルでの国際会議での質的研究に関する講演
- 2015年 5月 三重大学大学院医学系研究科でのSCATの1日のセミナー・ワークショップ(大学院講義として)
- 2015年 5月 ファーマシューティカルコミュニケーション学会第9回大会での質的研究に関する講演
- 2015年 5月 岡山大学医学部での質的研究とSCAT の2日のセミナー・ワークショップ
- 2015年 7月 第34回 歯科医学教育研究を議論する研究集会での講演と質的歯学教育研究プロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2015年 9月 第23回 日本介護福祉学会での質的研究に関する講演
- 2015年11月 ホーチミン市医科薬科大学と関連病院の医師を対象とした質的研究とSCAT のセミナー・ワークショップ
- 2015年12月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 未来医療研究人材養成拠点形成事業 修士課程 医歯科学専攻 公衆衛生学コースでの講義
- 2016年 1月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究とSCATのワークショップ
- 2016年 1月 質的研究とSCATのセミナー・ワークショップ 名古屋大学医学部附属病院総合診療科(名大総合診療部と同門会のための開催)(医学部「医学特論」)
- 2016年 3月 島根大学医学部での質的研究のためのプロトコル作成 とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ
-
2016年 3月 日本薬学会第136年会. 15:30~17:30 シンポジウム「薬学教育研究における質的データの活用とその意義」@H会場:パシフィコ横浜会議センター501のシンポジアスト
- 2016年 8月 日本医学教育学会 プレコングレス ワークショップ 2 「医学教育研究における研究倫理 (医学教育専門家資格更新のための講習会を兼ねる)」
- 2016年 9月 日本社会薬学会第35年会.シンポジウム2『薬剤師の価値をどう測るか?』シンポジアスト
- 2016年10月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2016年10月 名古屋大学 大学院医学系研究科 地域医療教育学講座 のための質的研究のためのプロトコル作成セミナー・ワークショップ
- 2016年10月 富山大学附属病院総合診療部と富山大学 富山プライマリ・ケア講座 のための質的研究の半日のセミナー
- 2016年10月 名古屋大学医学系研究科地域医療教育学講座のための質的研究とSCATのセミナー・ワークショップ.会場: 名古屋大学医学部
- 2016年10月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 MPH
コースと岡山大学大学院医歯薬学総合研究科地域医療人材育成講座のための質的研究とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ(同大のメンバーを対象に
クローズドで行われます.)講師:大谷 尚
- 2016年11月 大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻(統合保健看護科学分野 総合ヘルスプロモーション科学講座 パブリックヘルスケア科学教室)のための質的研究とSCATの2日間のセミナー・ワークショップ
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2016年12月 岡山大学 未来医療研究人材養成拠点形成事業 修士課程 医歯科学専攻 公衆衛生学コース 授業
- 2016年12月 東京医科大学FD「入試改革と高大接続について(仮題)」
- 2017.3.3(金)[講演]16:20-17:20 第14回日本病院総合診療医学会学術総会「質的研究とは何か ーその機能と医療・医療者教育研究における意義ー」.岡山大学医学部
- 2017年 8月 ベトナム
ホーチミン市医科大学での質的研究のセミナー,プロトコルワークショップ,SCAT
ワークショップ.(ベトナム南部における科学的根拠に基づく患者中心の保健医療サービス向上:大学と医師会の連携イニシアチブ)平成27年度補正/平成
28年度予算 草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)福島県 による実施
- 2017年 9月 奥羽大学大学院特別研修セミナー「医学教育研究における研究倫理について」
- 2017年12.10(土)-19(日) 岡山大学 未来医療研究人材養成拠点形成事業 修士課程 医歯科学専攻 公衆衛生学コース [講義] 講師:大谷 尚
- 2018.1.7-8(日-月) 日本公衆衛生看護学会学術集会@大阪国際会議場の附帯事業としての質的研究とSCATの2日間のワークショップ:講師:大谷 尚
医学・医療関係の委員等
- 2007年 4月-2009年3月 独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター 臨床研修管理委員会委員
- 2007年12月- 日本医学教育学会 医学教育マスターコース検討委員会委員 医学教育専門家育成検討委員会委員(2011-)同WGアドバイザ(2013-)
- 2008年 4月-2013年3月 長崎大学「大学病院連携型高度医療人養成推進事業GP」委員
- 2008年 2月- ホスピス聖霊(名古屋聖霊病院緩和ケア病棟)後援会代表
- 2009年12月- 独立行政法人国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研修管理委員会委員
- 2014年 1月- 長崎大学病院 臨床研修管理委員会委員
過去と現在の医療系大学院指導生と大学院ゼミ履修者・参加者
- 大学院ゼミ所属指導生
- 大学附属病院准教授(博士(医学)保持者) 1名.(博士(教育)(Ed.D.)を取得して現在は大学附属病院教授)
- 薬学部教授(博士(薬学)保持者)1名
- 薬学部准教授 1名
- 看護学部講師 1名
- 臨床心理士(現在は博士(教育学)(Ph.D.)を取得して大学専任講師)
- 大学院ゼミ履修者
- 医学系研究科医学専攻博士課程学生 2名(他研究科履修による正規履修)
- 医学系研究科看護学専攻修士課程学生 1名(他研究科履修による正規履修)
- 市民病院医師 1名(科目等履修生としての正規履修)
- 国立大学医学部家庭医療学講師1名(科目等履修生としての世紀履修)
- 私立医大循環器内科教授1名(医学教育担当)(研究生としての世紀理由)
- 大学院ゼミ参加者
- 医学部准教授 1名(ファカルティディベロプメントとしての学内他研究科授業参加)
- 大学病院助教 3名(ファカルティディベロプメントとしての学内他研究科授業参加)
以上です.
(このページの最初のイラストは、「かわいいフリー素材集 いらすとや」http://www.irasutoya.com のものを使わせて頂きました.)