大学院教育発達科学研究科・教育学部
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名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教育学部 : 総合案内 :
研究科長からのメッセージ
名古屋大学大学院教育発達科学研究科長
名古屋大学教育学部長
高井 次郎
名古屋大学教育学部は1949年に開設され、70年近くもの歴史を持っています。本学部は、かつては教育学科と教育心理学科の二学科から構成されていましたが、1999年から人間発達科学科の一学科に統合されました。大学院も、2000年の大学院重点化の際に名称を教育学研究科から「教育発達科学研究科」に変更して現在に至っています。これによって、現在は、大学院と学部から成る「名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教育学部」となり、これまでの伝統を継承しつつ、新たな時代を切り開く人間を育てるための教育研究活動に取り組んでいます。
大学院教育発達科学研究科には、生涯発達教育学・学校情報環境学・相関教育科学・高等教育学・生涯スポーツ科学から成る「教育科学専攻」と、心理社会行動科学、・精神発達臨床科学・スポーツ行動科学から成る「心理発達科学専攻」の二専攻があります。このうち、教育科学専攻の「生涯スポーツ科学」と心理発達科学専攻の「スポーツ行動科学」は総合保健体育科学センターの教員の協力によって、また教育学専攻の「高等教育学」は高等教育研究センターの教員の協力によって大学院教育プログラムを提供しており、本研究科の教育研究活動を進めるにあたっては、心の発達支援研究実践センターの教員からも協力と支援を得ています。こうした体制のもとで研究者・専門職養成のプログラムに取り組み、これまでたくさんの研究者・専門家を輩出してきました。
同時に、大学院では、キャリアアップをめざす社会人のための多様な教育プログラムも提供しています。2000年度からは「高度専門職業人養成コース」(修士号取得プログラム)が、2006年度からは「教育マネジメントコース」(教育科学専攻博士号取得プログラム)が、さらに2008年度からは「心理危機マネジメントコース」(心理発達科学専攻博士号取得プログラム)が開設されています。社会人向けの博士学位取得プログラムは、わが国の教育学・心理学の領域においては新たな試みであり、大きな注目を浴びてきています。私どもは、現代社会の要請に応えるため、大学院教育プログラムの開発を通じて高度な知性と熱意を兼ね備えた専門職の育成にも取り組んできています。
教育学部には、教育学系の「生涯教育開発・学校教育情報・国際社会文化」の三つのコースと、心理学系の「心理社会行動・発達教育臨床」の二つのコースから成る合計五つのコースがあります。本学部の特徴は、一学年65名(三年次より75名)に対して、40名近くもの教員が担当するという、少人数教育のメリットを生かして、教員と学生との対話や学生同士のコミュニケーションを深めることによって、さまざまな課題の解決に取り組む知性と熱意をもった学生を育てるところにあります。
名古屋大学は、その教育目標として「勇気ある知識人」の育成を掲げていますが、本研究科・学部においても、教育と人間発達の課題や問題に取り組むことのできる「勇気ある探究者」を育成することによって社会に貢献したいと考えています。
最近、日本の社会では希望がしぼみかけていると言われています。そのような閉塞的な状況を打ち破るために、本学部・研究科は、新しい時代を拓く「知性・情熱・希望の共同体」となることをめざしたいと思います。大学院生や学部学生が、多様な教育学習プログラムを活用して意欲的に学ぶなかで、自己の可能性を伸ばすとともに、他者をケアし社会の発展に貢献する「勇気ある市民」に成長していくのを支援します。新しい時代を切り開くための教育と人間の発達を共通の課題として、また、希望と捉え、ともに進んで行きましょう。
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