大学院教育発達科学研究科・教育学部
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教育科学専攻
2022.04.01更新
この講座では、学校をはじめ家庭、地域社会、職業における生活・文化・労働(技術)を通しての生涯にわたる人間形成・発達のメカニズムの究明と、それに関わる意図的・組織的な教育システムのあり方を究明することを目的としています。特に人間形成・発達と教育を規定する文化的・社会的要因を歴史的・実証的に分析するとともに、学校内外の教育の社会的・国家組織的な機能と構造を、個人の生涯にわたる教育権保障の視点から解明していきます。
《教育史》 | 教授 | 吉川卓治 |
教授 | 江頭智宏 |
日本、東洋および西洋における子および成人の教育・学習の史的研究を目的とする。日本教育史では、講義、演習とともに適宜国内各地でフィールドワークをおこない、資史料の取り扱いの習熟と、史的考察を深めることに努める。外国教育史では、近代教育の思想史的・制度史的究明を中心に、時には古代、中世にもふれる。教育文化交流史も重視する。
《教育行政学》 | 教授 | 石井拓児 |
助教 | 小長井 晶子* |
子どもの学習権を中核とする国民の教育権を保障するための、教育行政のあり方を追究します。具体的には、教育行政が教育の自主性の尊重、教育の地方自治の原則に基づいた教育条件整備を任務としていることを踏まえ、教育制度、教育施設設備、子どもの学習条件整備などの教育行政の実態を分析し、教育行政の構造を解明していきます。
(注:*を付した教員は、博士前期課程・後期課程での研究指導は担当しない。)
《社会・生涯教育学》 | 教授 | 辻浩 |
准教授 | 河野明日香 |
学校教育以外の教育、すなわち家庭教育や地域社会及び職場などにおける教育のあり方の究明が主要な研究課題です。具体的には、学校外の子ども・青年、女性、高齢者、労働者、市民の学習・文化活動、社会教育施設(公民館、図書館、博物館)の諸活動などの原理・歴史的な分析及び実態調査研究などを中心に行います。この他、子育て支援や企業退職者の第二の人生に向けての支援事業、及び中心市街地活性化などのまちづくり事業へのコミットメント等も行っています。さらに、最近ではアジアを中心とした第三世界の社会開発と生涯学習についてのフィールド研究も行っています。
《技術・職業教育学》 |
本領域は、1980年に設置された技術教育学講座を引きついだ領域で、遊びや小学校の手の労働や工作教育の諸問題、中等教育レベルの技術科教育や家庭科教育や公共職業訓練や企業内教育などの諸問題を主として歴史的な分析や実態調査研究を中心におこなっています。海外では、スウェーデンを中心とする北欧の国々やロシア、バルト3国を対象とした、歴史的分析やフィールドワークなどをおこなっています。また、障がい児(者)教育における作業教育や生産教育などを対象として、フィールドワークや実態調査研究もおこなっています。
現代社会は、高度情報科学技術の発達と普及によって進展してきました。この講座では、情報化社会の特質を、学校を中心とした教育課程内部の問題として捉え、情報機器・情報ネットワークとその組織化および環境の面から、学校教育の過程や全体構造を究明することを目的としています。附属学校をはじめその他の学校における学校生活の参与観察やフィールドスタディによる質的研究、事例分析、授業分析などのさまざまな実証研究に基づいて、教育課程の構造を理論的に究明していきます。
《学校情報学》 | ||
学校情報学は、コンピュータやインターネットの教育利用に代表される学校教育の内容・方法・環境の情報化を中心とし、さらにひろく教育におけるテクノロジー利用を研究対象とする学際的な領域です。現在、国内外の一般の学校だけでなく、フリースクールでの観察なども行い、そこでの多様な問題や課題を探っています。これらを通して、教育学の他の研究領域と成果を共有しながら、教育の情報化と教育におけるテクノロジー利用についての基礎理論の構築をめざします。
《カリキュラム学》 | 教授 | 渡邉雅子 |
カリキュラム学研究は、教育現象の主として内容面を社会・政治・経済・歴史・文化等との関係において把握・分析することを目指しており、授業においては、そのような研究を行うための基礎的能力を養うことを目的としている。受講者には、教育学のみならず関連諸学の学問的ツールの習得が期待される。
《教育方法学》 | 教授 | 柴田好章 |
准教授 | 坂本將暢 |
本領域では、授業分析によって、教育方法の根拠となるべく授業理論を構築することを研究の中心にしている。欧米の教授学や近接領域の学習科学の成果に学びながら、現実の授業を観察・記録し、これを様々な手法によって分析することを通して、子どもの学習・発達のあり方や、それらの可能性を探っている。研究テーマは、問題解決学習、協同学習、表現活動、イメージ、コミュニケーション、環境教育、情報教育、キャリア教育、異文化理解教育、食農教育、コミュニティとしての教室、各教科の学習、教科外の学習など、多岐にわたっている。国内のみならず、海外(ドイツ、アメリカ、カナダ、中国、香港、シンガポール、イランなど)の授業も研究対象としている。さらに、授業分析の研究方法論を教師教育や学校経営に適用し、各学校の授業研究の活性化と、教員相互が専門性を高め合う組織づくりに取り組んでいる。
《教育経営学》 | 教授 | 南部初世 |
学校をはじめとする各種の教育機関において、憲法・教育基本法に則り、教育目的を達成していくためには、どのような公教育の組織・運営の在り方が必要なのか、“教育におけるadministration "の固有性を探究する学問分野である。公教育経営の構造と実態の分析をはじめとして、学校・教職員の在り方や子ども・父母・住民の公教育への関わりなど、「学校自治」を超えて広く「教育自治」の構造的な究明を進めることによって、今日の問題状況を打開していく方法を理論的・実践的に検討する。
《教師教育学》 | 教授 | Sarkar Arani Mohammad Reza |
生涯にわたる専門職としての教師の発達と、それを支える教師教育のあり方を専門的・学術的に研究する。高度な専門職としての教師、およびその育成にあたる教師教育者に必要とされる資質能力の内実を解明し、教師教育に資する基礎的知見を創出する。
教育科学の理論的基盤を研究する領域です。複雑化する現代社会における教育現象を解明し、その背後にある教育の構造・機能を、哲学、人類学、社会学、経済学、比較論を中心とする研究方法により究明します。特に、現代における人間形成、教育の文化的基盤、教育と社会変動、教育と経済の関連、国際社会における教育のあり方などを総合的に究明していきます。
《人間形成学》 | 教授 | 松下晴彦 |
准教授 | 生澤繁樹 |
人間形成学の研究領域では、人間にとって生きるとはどのような意味をもっているのかという問いを中心にして、さまざまな教育現象の意義を検討し、そのような試みのなかで新たな人間像・人間関係・共同体のあり方などを探究することに取り組んでいます。本領域での教育研究は、過去から現在にいたるまでの人間形成や社会構築に関する諸理論を考察・解明することによって、今後の教育のあり方を考えるための理論的枠組みを再構築し、創造していくことをめざしています。
《教育人類学》 | 教授 | 服部美奈 |
多様な文化的土壌に根づく人間形成・価値形成のあり方や、その基底にある人間観・教育観を人類学的手法によって解明する分野です。日本におけるこの領域の認知度は決して高いとは言えませんが、教育を広い文化的文脈において捉え、複雑で多様な意味づけのなかで育つ人間の総体的かつ動態的理解を目指す、将来的な可能性をもった領域です。研究の過程では、特にフィールドワークが重視されます。
《教育社会学》 | 教授 | 伊藤彰浩 |
教授 | 内田良 |
教育のしくみを社会学的に明らかにする分野である。人間の発達や成長の道筋を、家族・学校(幼稚園から大学まで)・仲間集団・地域社会・マスコミなどの諸環境や諸制度のなかに位置づけて、客観的に解明する。理論的追究と社会調査・統計調査などの実証的追究の両方法を駆使しながら、身近な教育現実にアプローチする際の複眼的で洞察力のある目を培う。
《比較教育学》 | 准教授 | 松本麻人 |
日本および諸外国(地域)の教育を、それぞれの社会の歴史・文化、政治・経済と関連させながら比較分析し、その教育構造の解明を行うことを目的としている。単なる外国教育事情の紹介に終わることなく、先行研究(文献)をふまえた現地調査(フィールド・ワーク)に基づく研究を重視している。
《大学論》 | ||
大学や知識について、その社会的機能、内部構造、社会的基盤、社会的規定性に関する基礎的な研究を、社会学、経済学、歴史学、科学論、国際比較などをベースに行い、大学とはいったい何なのか、知識とはいったい何なのかを探ります。
《グローバル教育論》 | ||
自国・自民族中心の思考を脱し、地球市民的教育の観点から、教育内容・方法の再構築を目指す研究領域です。特に、学校教育における異文化理解、グローバル・マインドの育成に重点を置いた研究を行います。この領域は、主として外国人客員教授が担当する。
高等教育の基本的機能である教育・研究・社会的サービスについての理論的・歴史的・実証的研究を行っています。国内外の高等教育システム、制度・政策・財政のあり方、生涯学習社会における大学・大学院の役割(高度職業人教育、大学と企業との連携など)に関する実証的研究を通じて、今後の高等教育の課題を探求していきます。
《高等教育学》 | 教授 | 加藤真紀 |
准教授 | 丸山和昭 | |
准教授 | 安部 有紀子 |
高等教育の基本的機能である教育・研究・社会的サービスについての理論的・歴史的・実証的研究を行っています。国内外の高等教育システム、制度・政策・財政のあり方、生涯学習社会における大学・大学院の役割(高度職業人教育、大学と企業との連携など)に関する実証的研究を通じて、今後の高等教育の課題を探究していきます。
生涯にわたる人間の様々な身体活動に注目し、スポーツ、身体運動、体力、健康に関する諸問題について理論的・実践的研究を進めていきます。
《生涯体力科学》 | 教授 | 蛭田秀一 |
人の一生における様々な身体活動に注目しながら、身体運動と体力・健康に関する諸問題について理論的・実践的研究を進めていきます。
《健康運動科学》 | 准教授 | 田中憲子 |
健康増進のための体力科学および運動指導法に関する調査・研究と各種プログラム開発および地域ネットワークの構築を進めています。
《スポーツ教育学》 | ||
学校における体育(教科と教科外)や生涯にわたるスポーツやレジャー活動について、教育学、社会学、経済学等の幅広い知見を活用し、理論的、歴史的、実証的研究を行っています。またスポーツ教育の内容・方法や制度の研究を進めるとともに、スポーツやレジャー活動について国内外の比較を行い、学校体育、スポーツ・レジャー活動の課題を分析・研究しています。
《スポーツマネージメント》 | 教授 | 佐々木康 |
スポーツ実践に関わる戦略的運営を考えるプラクティカルな領域です。組織・個人が身体技術を駆使していかに競争優位な局面を展開するかのパフォーマンス情報とその背景にある社会・文化的側面も視野に入れた存立構造を研究しています。
《スポーツバイオメカニクス》 | 准教授 | 水野貴正 |
ヒトの身体の動きを様々な方法で記録し、記録された動きを分析することにより、身体運動における合理的な動きを探求したり、スポーツにおいてより高い競技成績をあげるための運動技術や力・パワー発揮能力等について調べていきます。対象とする身体運動はスポーツ競技における身体の動きだけでなく、子供から高齢者に至る日常生活での基本的な活動動作を含んでいます。
《スポーツ生理学》 | 教授 | 秋間広 |
人がヒトである所以は「適応」することです。「教育」は適応を利用した人間活動であり、その適応過程が「発達」と言えますが、身体を動かす「運動」も、その適応力を利用した基本的人間活動です。本領域では運動=スポーツすることによってヒトの神経・筋機能や呼吸・循環機能などの身体諸機能がどのように適応するかを、様々な実験手法を用いて解き明かしていきます。
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