森田 美弥子の画像

教授:森田美弥子(もりた みやこ)      名古屋大学大学院教育学研究科 教育学修士

心理的援助の出発点であるアセスメント(クライエントとその問題に対する臨床的理解)に関心がある。①投映法により見えてくるものは何か?−−ロールシャッハ法の魅力を追究するべく、名大式技法を用いて、ロールシャッハ・カード特性や各種指標の再検討と、名大式が独自にもつ感情カテゴリーや思考言語カテゴリーの治療的活用の研究、②人は何故どんな時に相談しようとするのか?−−パーソナリティや病理の見立てだけでなく、クライエント自身がどのように治療や相談に臨んでいるかを把握する必要があると考え、心理療法過程(主に学生相談事例)における来談動機・来談行動に焦点を当てた研究を行っている。最近は、③心理臨床家の養成過程についての研究にも取り組んでいる。

【主要論文・著書】
1.カウンセリング来談行動に見る自立と依存 小嶋・速水・本城(編)人間発達と心理学 金子書房 2000
2.ロールシャッハ反応における限定づけ・修飾の系列化−名大式「思考・言語カテゴリー」による検討 心理臨床学研究19 2001(共著)
3.ロールシャッハ学習者への教育訓練−「テスティー体験」から学ぶ− 田畑・森田・金井(編)臨床実践の知 ナカニシヤ出版 2003
4.臨床心理査定研究セミナー 至文堂 2007