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教授:速水 敏彦(はやみずとしひこ) 名古屋大学大学院教育学研究科 教育学博士

これまで主に「学習動機づけ」について研究を重ねてきたが、最近の研究の関心はやや拡張的かつ分散的になりつつある。いうまでもなく、人間には学習の動機づけだけでなく、様々な動機づけが存在する。それらを総合的にみていくというのが最近の第一の視点である。第二はこれまで主に認知論的な立場から動機づけを考えてきたが、情動的な側面に力点を置くという視点である。そして第三は動機づけには目標が明確な意識的なものだけでなく無意識的なものもあるにちがいないという視点である。現在、このような視点を含む、新たな構成概念「仮想的有能感」について実証的研究を進めている。


【主要論文・著書】

  1. 自己形成の心理—自律的動機づけ— 金子書房 1998
  2. 他人を見下す若者たち 講談社現代新書 2006
  3. 社会的動機づけの心理学—他者を裁く心と道徳的感情—(監訳) 2007