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教授:的 場 正 美 MATOBA, Masami (名古屋大学大学院) 教育学修士

専門領域
《教育方法学》
教育方法の理論的根拠を、子どもの思考体制の究明、授業分析などによって明らかにすることが、中心的な研究である。また、日本の社会科の歴史や理論、欧米の教授学の研究も行っている。最近の共同研究のテーマは、「授業諸要因の関連構造にもとづく授業の理論的モデルの研究」、「自然物を素材とした児童の制作、構成活動のもつ人間形成的意味の授業論的研究」、「授業諸要因の関連構造の分析による体験、構成活動の学年的連続性の研究」である。いずれも文部省の科学研究費補助金による共同研究である。

研究内容
ドイツにおける政治教育の理論とカリキュラム理論に関する研究が私の中心的な研究である。『西ドイツにおける「政治」科の授業設計と展開過程に関する事例研究』(科学研究費補助金、平成2〜3年度)、『ドイツにおける政治教育の現職教育と授業展開に関する事例研究』(科学研究費補助金、平成5〜6年度)、『ドイツ政治教育における解放概念の授業論的実証研究』(科学研究費補助金、平成8〜10年度)の成果を踏まえて、具体的な授業実践の分析にもとづいて、政治教育理論の可能性と限界を検討している。
今年度から着手した研究は、教育現象を叙述する際に生じる理論的問題の解明と叙述形式の開発研究である。

主要著作

『西ドイツのカリキュラム開発と授業設計』(勁草書房 1987年 単著)
「学校週五日制をふまえた現行学習指導要領改訂の原則」(日本教育方法学会編『戦後50年、いま学校を問い直す』明治図書 1996年 分担執筆)
『授業分析の方法と課題』(黎明書房 1999年 共著)



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教育方法学演習I(学部)
【目 的】授業分析の方法によって子どもの発達と個性の様相、教師の授業方法、教材の性格を具体的に明らかにする。
【内 容】授業分析は、授業の詳細な記録(授業の画像を含む)を分析することによって、子どもの可能性を具体的に究明することを基本的課題とする。その関連する主なテーマとしては、子どもの個性的な思考のあり方、子どもの学年的発達のあり方、教師の指導性のあり方、授業と子どもの生活の関連のあり方、等々の究明がある。本演習を通して、演習参加者は、授業分析の基本的な手順と技術を習得することになる。本演習では、教育方法実習において各自が収集した授業記録をもとに、それぞれの視点から分析を行う。

教育方法実習(学部)
前年と同じ「教育方法学演習I・II(前後期木曜2限)」に修正

教育方法学演習II(学部)
【目 的】授業分析の方法によって子どもの発達と個性の様相、教師の授業方法、教材の性格を具体的に明らかにする。
【内 容】授業分析は、授業の詳細な記録(授業の画像を含む)を分析することによって、子どもの可能性を具体的に究明することを基本的課題とする。本演習を通して、演習参加者は、授業分析の理論と基本的な手順および技術を習得することになる。本演習では、授業分析の理論の講義、授業記録の分析および宮崎小学校で5月-6月下旬に実施される教育方法実習(2単位)の授業計画の立案をグループに分かれて行う。


教育方法学研究I(大学院)
【目 的】本研究は、授業研究の基本的課題とその課題に対する取り組みの到達点を明らかにすることを目的とする。
【内 容】教育研究における授業研究の位置、授業研究における学校・地域との連携、授業分析における記録の意味、授業の性格と観察・分析視点の関係、授業記録の解釈の問題、記述様式の種類と特徴などのテーマについて、各回テーマ毎に討議をする。

教育方法学研究II(大学院)
【目 的】本研究は、授業研究における記述と解釈の手順を明確化することを目的とする。
【内 容】授業分析は、連携の構築、授業計画の立案、事前観察、授業観察と記録の収集、メモや記録の整理と授業記録の作成、分析視点にもとづく記録の処理、記録の解釈、成果の報告など一連の作業を伴う。本研究では、授業分析における観察と記録および解釈の問題を中心に討議をする。前期の授業成果と本授業の成果をまとめて研究科紀要に投稿する予定である。

教育方法学研究実習(大学院)
前年と同じ「教育方法学演習I・II(前後期木曜2限)」に修正


教育方法学I(高度専門職業人コース)
教育方法学研究Iと同じ

教育方法学II(高度専門職業人コース)
教育方法学研究IIと同じ

教育方法臨床研究実習(高度専門職業人コース)
前年と同じ「教育方法学演習I・II(前後期木曜2限)」に修正