Nagoya University
Graduate School of Education and Human Development Student Affairs
Furo-cho, Chikusa-ku
Nagoya, Japan 464-8601
Graduate School of Education and Human Development School of Education Nagoya University : Faculty : Department of Psychology and Human Development Sciences : Human Development and Clinical Psychology :
KANEKO Hitoshi
専門領域について
Q どのようなきっかけでこの学問を始めたのですか?
高校生の頃は,数学と理科が得意で,当初は工学部に進もうと思っていました.ロボットなどがおもしろそうだなと思っていました.ところが,高校2年生あたりになって,物を相手にしているよりも,人の方がおもしろいんじゃあないかと思って,教育学部に進もうと思いました.教育学部では,教育学や教育心理学など,人に関する学問を広く学んでいるうちに,心理学の分野に強い興味を持つようになりました.
現在の研究について
Q 現在の主要な研究の内容を教えてください
大きくは3つのテーマがあります.1つは,青年期の自己関係づけに関する研究です.廊下で知り合いとすれ違った時に挨拶をしなかったら,「無視されたのかな?」と考えることはないでしょうか.そのような,他者の何気ないしぐさを自己に被害的に関連づけて考える傾向に興味を持っています.残りの2つは,チームを組んで共同研究をしています.共同研究の1つは,妊娠期の親子関係が子どもの発達にどう影響するかを縦断的に検討しています.妊娠期では,赤ちゃんの胎動を感じたり,名前をどうしようかといろいろ思いをめぐらせたりします.このように,子どもと親との関係は産まれる前から既に始まっているともいえます.今までは注目されることが少なかった妊娠期の親子関係について検討を進めています.もう1つは,否定的出来事からの回復過程についてです.自然災害や交通事故や親しい人との死別など,非常にネガティブで困難な事態は,誰にでも起こりえます.それらの否定的なライフイベントをどのように人は乗り越えるのか,そして人生にどのように取り入られていくのかという点に迫りたいと考えています.
Q 今までの研究で一番心に残っている出来事、ハプニングを教えてください
ハプニングとしては,特にこれといった事態が思い出せません.研究ではハプニングばっかりおこるので,もう当たり前になっているからでしょうか.心に残る出来事としては,研究協力者の子どもさんが大きくなっていく姿を拝見することでしょうか.その時は,人というのは本当に不思議な存在だと,しみじみ思います.
学生へのメッセージ
Q 求められる学生像を教えてください、またその他なんでも結構です。
特にこれといって求める大学生像はありません.あえて挙げるなら,いろいろなことに興味を持ちつつも,1つのことを持続する力のある人でしょうか.大学生時代は,自由にいろいろなことをすることが可能です.そのような時期に,何でもいいですから,熱中できるものを1つ,見つけて欲しいと思います.学問でも,バイトでも,趣味でも,サークルでも,遊びでも,何でも構いません.そして,後から大学生時代を振り返ったときに,「よかったな」と思える様な大学生活を過ごして欲しいと思います.大学生活を充実させるかどうかは,自分次第です.ぜひ,いろいろなことにチャレンジして,実りある大学生活を送って下さい.
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