学部
| 心理社会行動コース
| 選必Ⅱ2単位
| 春学期月4
| 担当教員
| 光永
| Haruhiko Mitsunaga 科目名
| EDUPS3412J
| 心理計量学講義Ⅱ
| Item analysis and classical test theory 対象学年
| 3年
以上
| 他学部受講
| 可
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| 時間割コード
| 0226630
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| 概要/Outline
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人事試験,入学試験,資格試験,語学試験や,学力調査の多くは,テスト理論(test theory)に基づいて行われている。本講義ではテスト理論及びその基礎となっている教育測定学(educational measurement)をとりあげ,理論的背景について詳述する。あわせて,実際のテストにおけるテスト理論の活用事例を通じて,より公平で妥当性・信頼性が高く,かつ受験者に負担の少ないテストを実施するための方法を紹介する。テスト理論の考え方を理解することで,質問紙データやパフォーマンスに対する評価データを分析する方法だけではなく,どのように調査を実施すればより本質的に「心を測る」ことができるかについて,深い洞察が行えるようになるであろう。
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| 到達目標/Objectives
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(1) テストが「妥当性」「信頼性」といった点で評価できることを理解し,テストや質問紙の「質」に関する定量的・定性的な議論ができるようになる。 | (2) 実際のテスト運営場面の事例を通じて,テスト理論がテストの運営場面と密接に関わっていることを理解し,質が高く,かつ効率的なテスト実施方法について検討ができるようになる。 (3) 「標準化テスト」の考え方を理解することにより,より公平で妥当なテストや,有意義な質問紙調査を行うための仕組みを提案できる。
| 授業の内容/Contents
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講義形式を中心とする。一部,グループディスカッションを行う。 | 1. 導入~日本的テスト文化の紹介 2. 「標準化テスト」とは何か~今の日本のテストから 3. テスト理論(1)古典的テスト理論(CTT) 4. テスト理論(2)CTTから項目反応理論(IRT)へ 5. テスト理論(3)IRTの導入(項目・テストの特性) 6. テスト理論(4)IRTの発展的話題(パラメタの推定・能力値の推定) 7. テスト理論(5)IRTの発展的話題2(さまざまなモデル) 8. 等化(基礎編) 9. 等化(実践編) 10. 大規模テストの設計法(1)項目バンクの構築 11. 大規模テストの設計法(2)テスト実施 12. テストの妥当性・実用性 13. テストと質問紙調査の関連 14. Computer Based Test(CBT)とこれからのテスト 15. 総括討論
| 教科書/Textbook
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光永悠彦 (2017). テストは何を測るのか ナカニシヤ出版 | 他,適宜レジュメを配布する。
| 参考書・参考資料/References
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授業内で適宜指示する。 |
| 成績評価方法/Evaluation
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グループディスカッションにおけるレポート(30%)と期末試験(70%)で評価する。 |
| 履修条件/Conditions
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履修取り下げ制度を採用します。 | 少々,数学を使います。 頭を柔軟にして,履修してください。
| その他の注意/Remarks
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講義を通じて,受講者がこれまで受験してきた「テスト」が,いかに狭い範疇のものであるかを実感すると思います。これまでの「常識」に囚われず,より広い視野から「教育」を考えたいという方も歓迎します。
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