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学部 国際社会文化コース 選必Ⅱ2単位 春学期月2
担当教員 松下
科目名 人間形成学講義Ⅳ
対象学年 3年 以上 他学部受講
時間割コード 0221215
概要/Outline アメリカ教育の軌跡と文化政治学
20世紀初頭から現代に至るアメリカの政治、経済、文化、教育の諸相のなかに、人間形成に関する基本的な考え方(哲学、思想)、個と社会に関する考え方を学んでいきます。より具体的には、アメリカ民主主義の展開と変遷、イデオロギーの対立(保守とリベラル)、自由主義と共同体主義の対立、アメリカの統合原理(多様性の中の統一)、コミュニティ概念、人間関係資本・社会資本の捉え方、国際関係・外交、普遍主義的な考え方と多文化主義・相対主義的な考え方などを、時系列的にまた同時代的に学んでいきます。
Trajectories of American Education and the Politics of Culture
到達目標/Objectives アメリカの歴史(政治、経済、社会、文化、教育)、教育思想、教育哲学、教育制度・政策、資本主義社会の変遷とポスト資本主義社会の行方、それらの社会形態における教育のあり方について、基本的な知見と理解(枠組み)を得ることをも目標とします。
授業の内容/Contents I 市民社会の構築の時代
1 アメリカ社会を考えるための視点と方法
2 冷戦下の「アメリカ黄金時代」
3 孤独な群衆:「孤独なボウリング」の文脈、系譜
4 「偉大な社会」から公民権運動
II 理想主義の展開-保守の復権の時代
5 新連邦主義:「大きな政府」から「小さな政府」への転換
6 レーガン政権:新保守主義の時代
7 文化戦争の世紀末:アメリカの分裂・アメリカンマインドの終焉
8 9/11をめぐる政治哲学
III 文化戦争の新展開-市民社会再編の時代
9 No Child Left Behind法がもたらしたもの-ESSAまで
10 孤独な個人主義とセキュリティ・パラノイヤ
11 プラグマティストとしてのオバマ
12 アメリカ政治地図の世代論分析:ミレニアム世代
13 アメリカの政教分離と宗教地図の変遷
14 アメリカの民主主義と熟議民主主義
15 トランプの時代
まとめ
教科書/Textbook 指定せず。
参考書・参考資料/References 適宜、講義中に紹介。
成績評価方法/Evaluation 授業中適宜実施するリアクションペーパー(20%)、レポート(80%)
履修条件/Conditions 歴史や哲学、思想などに興味をもっていること。できれば少人数で開講し、受講生の関心に即して、ディスカッションの形式で進めたい。
その他の注意/Remarks