学部
| 国際社会文化コース
| 選必Ⅱ2単位
| 秋学期木2
| 担当教員
| 生澤
| 科目名
| EDUED3312J
| 人間形成学講義Ⅱ
| 対象学年
| 3年
以上
| 他学部受講
| 可
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| 時間割コード
| 0227300
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| 概要/Outline
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テーマ:現代の学校を読み解きなおす──人間形成の空間としての学校の意味とはなにか? | この授業では,学校教育の基本原理を踏まえたうえで,教育の理念・歴史・思想についての理解を深め,人間形成をめぐる現代的な諸課題を探究する。現代社会における「教育」や「学校」をめぐる様々な考え方や概念をさらに専門的な課題に踏み込みながら批判的かつ創造的に考えることをめざす。
| 到達目標/Objectives
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現代の学校を読み解きながら人間形成の思想,哲学,理論についての知識と理解を深める。 | 私たちの学校観,子ども観,教育行為,自己理解,他者理解,等々に潜んでいる社会的な諸前提を問いなおす。 教育のこれまでとこれからの教育をめぐる理論的・実践的課題を吟味する。
| 授業の内容/Contents
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(01)イントロダクション──人間形成の思想と哲学の射程 | (02)現代の学校を読み解くために──人間形成の空間としての学校の意味 (03)道徳的社会化の矛盾──市場社会・消費社会から学校教育を問いなおす (04)政治的社会化の陥穽──道徳教育とシティズンシップの政治哲学 (05)学校組織と人間形成──スクールリーダシップ開発と教師の教育哲学 (06)教育課程と人間形成──カリキュラム開発とマネジメントの思想 (07)協働と協同の学び──教師の学習組織と知識社会の課題 (08)教育理念と市場原理──オルターナティヴな人間形成の空間をつくることは可能か? (09)拡張する学校空間と人間形成──脱学校の社会から超学校の世界へ? (10)学校変革のリアリズム──近代/現代の学校批判を哲学的に考える (11)学校の仕事の拡大史──身体・衛生・集団指導の歴史から眺める (12)制度化される人間形成──リキッド・モダンと制度としての学校 (13)国家と公教育・私教育としての人間形成──ドイツの学校改革の理念から学ぶ (14)教育開発と世界の子ども──学校は世界の子どもを救うことができるか? (15)まとめと課題──理念,思想,歴史から学校の人間形成を問いなおす
| 教科書/Textbook
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末松裕基編『現代の学校を読み解く──学校の現在地と教育の未来』春風社,2016年。 | あわせて,レジュメを配付して授業を進める。
| 参考書・参考資料/References
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参考文献や資料については,授業のなかで適宜指定,紹介する。
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| 成績評価方法/Evaluation
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最終レポート40%,小テスト30%,課題提出30% | 授業内・外の課題の提出状況,小テストおよび最終レポートの成績から総合的に評価する。
| 履修条件/Conditions
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報告の準備,および予習や復習として文献を読むことを授業外の課題とする。
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| その他の注意/Remarks
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授業は講義形態で進めるが,学習をよりよく深めるために文献の読解・報告など演習形式の時間を取り入れるので注意されたい。
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