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学部 生涯教育開発コース 選必Ⅱ2単位 春学期火5
担当教員
科目名 社会教育学演習Ⅰ
対象学年 3年以上 他学部受講
時間割コード 0223013
概要/Outline 戦後初期から高度経済成長の社会教育は、高校に進学できない勤労青年や農村青年の教育に力を入れてきたが、高校進学率の上昇にともなってその役割が小さくなった。しかし今日、貧困や格差が拡大する中で、改めて青年期教育ないし若者支援が重要になってきている。若者の生きづらさと自立への課題を、貧困、障害、エスニシティ、ジェンダー、関係性、地域づくり等の視点から考える。
到達目標/Objectives ①青年期教育の戦後史を理解する。
②今日の若者の生きづらさの原因を理解するとともに、それを解決ないし緩和するための方法論的視点を身につける。
③文献購読と討議を通して、問題を深め、課題を設定し、実践する意欲を育てる。
授業の内容/Contents 1.授業ガイダンス―受講者と担当教員の課題意識のすり合わせ―
2~4.青年期教育の歴史的理解
5~7.今日の若者の生きづらさ
8~10.居場所における関係形成とエンパワーメント
11~13.地域における参加と人生設計
14~15.若者支援と多様の生き方を承認する教育
教科書/Textbook 授業中に指示する。
参考書・参考資料/References 橘木俊詔『格差社会―何が問題なのか―』岩波書店、2006年
宮本みち子『若者が<社会的弱者>に転落する』洋泉社、2002年
山本耕平『ともに生きともに育つひきこもり支援―関係的協同性とソーシャルワーク―』かもがわ出版、2013年
青砥恭編著『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』太郎次郎社エディタス、2015年
小川利夫『青年期教育の思想と構造』勁草書房、1978年
小川利夫『教育福祉の基本問題』勁草書房、1985年
辻浩『現代教育福祉論―子ども・若者の自立支援と地域づくり―』ミネルヴァ書房、2017年
成績評価方法/Evaluation 授業における発表および議論への参加(50点)、学期末のレポート(50点)で評価する。
履修条件/Conditions なし。
その他の注意/Remarks 「社会教育学講義Ⅰ」「社会教育学講義Ⅱ」を合わせて受講することが望ましい。