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学部 生涯教育開発コース 選必Ⅱ2単位 春学期集中
担当教員 今井[非]
科目名 社会教育学講義Ⅱ-図書館学Ⅰ-[学習指導と学校図書館]
対象学年 3年以上 他学部受講
時間割コード 0212111
概要/Outline 学習指導要領の改訂やアクティブ・ラーニングへの対応のために,学校教育においては多様な能力を育成することが求められている。多様なメディアを収集,組織,蓄積,提供する学校図書館という場所はそうした能力の育成に対して,重要な役割を果たす可能性を持ち,事例も報告されつつあるが,実践例は非常に限定的と言わざるを得ない。本講義ではこうした状況を踏まえつつ,単に,学校図書館を活用した授業の展開を紹介するだけでなく,背景となる学校教育全般への理解も深めながら,学校図書館を使った学習指導のあり方を考えていく。同時に,状況に応じて適切な方法を提示できるよう,演習を並行して行う予定である。
到達目標/Objectives ・学校図書館を用いた教育の背景にある理論や,実践に対する認識を深める。
・情報リテラシーに関する議論の歴史や内容を把握して説明できるようにする。
・学校図書館を用いた指導方法について理解し,状況に応じて適切な方法を提示できるようにする。
授業の内容/Contents 授業は以下の構成で進行する予定であるが,授業の展開ならびに受講生の希望に応じて変更することがある。
〔  〕内は,教科書の対応する章を表す。
第1回 オリエンテーション,学校図書館に関するアンケート
第2回 学校教育における授業の過程や形態と学校図書館
第3回 学校図書館利用指導から情報リテラシーへ
第4回 教育課程と学校図書館
第5回 情報リテラシーの理論
第6回 読書能力の育成と様々なサービス
第7回 情報リテラシー育成の計画・実践・評価
第8回 情報リテラシーの育成プロセス(情報探索)
第9回 情報リテラシーの育成プロセス(資料・情報の活用とまとめ方)
第10回 学校図書館で行う情報サービス
第11回 特別支援教育における学校図書館
第12回 教科学習における学校図書館
第13回 「総合的な学習の時間」並びに学校設定科目における学校図書館
第14回 個人演習 or グループ演習(テーマは授業の中で発表する)
第15回 最終試験とまとめ
教科書/Textbook 指定しない。授業時には参考となるプリントを別途配布する予定である。
参考書・参考資料/References 堀川照代(編著). 学習指導と学校図書館. 改訂新版, 放送大学教材, 放送大学教育振興会, 2016.
 堀川照代(編). 学習指導と学校図書館. 司書教諭テキストシリーズII-3, 樹村房, 2016.
 日本図書館協会図書館利用教育委員会図書館利用教育ハンドブック学校図書館(高等学校)版作業部会(編著). 問いを作るスパイラル−考えることから探究学習をはじめよう!−. 日本図書館協会, 2011.
成績評価方法/Evaluation 授業への参加や小課題(30%)ならびに最終試験の結果(70%)を踏まえて総合的に判断する。ただし,一定回数以上の欠席・遅刻があった場合には単位認定は行わない。
履修条件/Conditions なし
その他の注意/Remarks 履修者は以下の事項をあらかじめ了解した上で授業に臨むこと。
・授業進行の都合上,初回に受講者の座席を指定する。
・授業では積極的な発言を求めるので,予め留意しておくこと。
・集中講義であるため,特段の事情がない限り全ての日に出席することを必須とする。一定回数以上(初回に指定)の欠席・遅刻があった場合には,単位認定は行わない。
・配慮すべき特段の事情がある場合は,授業開始前の早い段階で教員まで電子メール(nagoya@Librarius.jp)で連絡すること。ただし,全ての事項について配慮することを約束するものではない。
・PCを使うので,大学内の端末が利用できるよう事前に準備しておくこと。また基本的な操作については予めフォローしておくこと。
・その他授業進行上妨げとなるような行為を行わないこと。
 履修登録を行った学生は,以上の事項を承諾したと見なす。「シラバスを読んでいなかった」という理由であっても,後日での異議の申し出は受けつけない。以上の事項を守らなかった場合,成績上不利な評価が行われる可能性がある。