学部
| 生涯教育開発コース
| 選必Ⅱ2単位
| 秋学期火5
| 担当教員
| 辻
| 科目名
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| 社会教育学講義Ⅱ
| 対象学年
| 2年以上
| 他学部受講
| 可
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| 時間割コード
| 0225312
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| 概要/Outline
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社会教育は歴史的には正規の学校教育を受けることができない子どもや若者に教育機会を提供するものとして形成されてきた。学校教育を受けられない原因は、貧困や障害、差別であり、社会教育はこれらの問題との関係を抜きに考えられない。この授業では、「現代的貧困」や「社会的排除」をキーワードにして今日的な社会教育の課題を提示するとともに、このことが教育改革と地域づくりにも有効であることを論じる。
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| 到達目標/Objectives
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①困難をかかえた人に学習機会を提供してきた社会教育の歴史的経緯を理解する。 | ②今日の「社会的排除」の様態を理解し、住民の学習でそれを解決するための方法的視点を身につける。 ③社会的排除を克服するという視点から、今日の教育と地域のあり方を根源的にとらえ返す力を身につける。
| 授業の内容/Contents
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1.授業ガイダンス―現代的貧困・社会的排除と社会教育― | 2.資本主義の形成と社会教育 3.民主主義の内実と社会教育 4.戦後改革と社会教育本質論 5.高度経済成長と教育福祉論 6.高度経済成長と公害問題・健康問題 7.障害のある人の学習権と発達保障論 8.障害のある人の自立生活と当事者運動 9.高齢者の自己実現と高齢者の学習 10. 中途障害者の地域リハビリと社会参加 11. 社会的排除を克服する社会教育と学校教育―制度的課題― 12. 社会的排除を克服する社会教育と学校教育―価値的課題― 13. 社会的排除を克服する社会教育と地域づくり―当事者中心― 14. 社会的排除を克服する社会教育と地域づくり―住民主体― 15. 試験および解説
| 教科書/Textbook
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プリントを配布する。
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| 参考書・参考資料/References
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上田幸夫・辻浩編著『現代の貧困と社会教育―地域に根ざす生涯学習―』国土社、2009年に | 辻浩『現代教育福祉論―子ども・若者の自立支援と地域づくり―』ミネルヴァ書房、2017年 辻浩『住民参加型福祉と生涯学習―福祉のまちづくりへの主体形成を求めて―』ミネルヴァ書房、2003年
| 成績評価方法/Evaluation
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2回のレポート(25点×2)と学期末試験(50点)で評価を行う。 | GPAの運用にあたっては、「教育学部における『履修取り下げ』制度の運用ルール」に従う。
| 履修条件/Conditions
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なし。
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| その他の注意/Remarks
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