戻る
学部 生涯教育開発コース 選必Ⅱ2単位 春学期火2
担当教員 河野(明)
科目名 EDUED3131J 社会教育学講義Ⅰ
対象学年 3年以上 他学部受講
時間割コード 0211211
概要/Outline 生涯を通じて学ぶことのできる生涯学習社会の実現は、日本のみならず国際的な共通理解となりつつあることが、ユネスコ学習権宣言やユネスコ国際成人教育会議の動向からも明らかである。それは、学校外の場における教育、すなわち社会教育が人々の人生に重要な役割を持っていることを意味する。
 このような国際的動向や時代背景を踏まえ、本講義では、1)社会教育・生涯学習の概念・原理と国際的な議論、2)世界各国の社会教育・生涯学習の動向、3)日本の社会教育の歴史と現在、4)社会教育・生涯学習を中核とした国際教育協力の発展と課題の4点を考察する。
 そして、これらの作業を通し、社会教育・生涯学習の歴史と原理論、概念、その実践のあり様を理解するとともに、学校外の子ども・青少年、女性、高齢者、障がい者、労働者、在日外国人の学び、途上国における社会教育・生涯学習が有する現代的課題と今後の社会教育・生涯学習の展望について考察する。
到達目標/Objectives 到達目標としては、以下の2点を挙げる。
1)教育学的理論、教育学界における議論および教育の世界的時事的側面を踏まえたうえでの社会教育・生涯学習政策および生涯学習に関する国際教育協力の現状と課題の把握、理解
2)実際の社会教育・生涯学習の現場における実践を通した、日本の社会教育・生涯学習の現状、課題の把握および日本と世界各国の比較分析能力の取得 
 以上2点を通じ、学内外における国際交流や研究交流、多様な分野での教育学的アプローチの適用に基づく、学生自身の社会教育・生涯学習理解の深化を目指す。
授業の内容/Contents 1. 授業のガイダンスと身近な社会教育・生涯学習
2. 現代の社会教育と生涯学習-現代社会における社会教育と生涯学習の理論と実践
3. 子育て支援と社会教育-子育て支援と社会教育との関連
4. 子どもの学校外教育と福祉
5. 青年の問題と社会教育-現代社会における青年問題と社会教育
6. 現代の貧困と成人基礎教育-現代社会の貧困問題と社会教育・生涯学習
7. 高齢者の教育と福祉のまちづくり-高齢者の学習・文化活動と福祉のまちづくり
8. 社会教育の施設と人々の学び①-社会教育の拠点としての公民館、博物館、図書館
9. 社会教育の施設と人々の学び②
10.社会教育の施設と人々の学び③
11. NPO・市民活動と社会教育・生涯学習
12. 大学と地域の連携による地域社会教育の創造
13. 沖縄の地域共同体と社会教育
14. 開発途上国の生涯学習と国際成人教育
15.まとめー生涯にわたる学びとは
教科書/Textbook 使用しない。必要時は、適宜プリント等を配布する。
参考書・参考資料/References 松田武雄編著『新版現代の社会教育と生涯学習』九州大学出版会、2015年
その他、授業中に紹介する。
成績評価方法/Evaluation 授業態度(20%)、授業中のリアクションペーパー(20%)、試験(60%)
なお、GPAの運用にあたっては、「教育学部における『履修取り下げ』制度の運用ルール」に従う。
履修条件/Conditions
その他の注意/Remarks