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学部 共通(専門基礎科目) 選必Ⅰ2単位 秋学期金3
担当教員 狐塚
科目名 人間発達科学V
対象学年 1年 他学部受講 不可
時間割コード 0225321
概要/Outline 臨床心理学は、「科学、理論、実践を統合して人間行動の適応調整や人格的成長を促進し、さらには不適応、障害、苦悩の成り立ちを研究し、問題を予測し、そして問題を軽減、解消することを目指す学問(アメリカ心理学会:APA)」と定義されている。人間の問題は多様であり、心理的要因のみならず、生物的、社会的な要因を踏まえて理解していく必要がある。したがって、臨床心理学は隣接する諸学問とリンクする学際的な側面がある。この授業では、国内外の臨床心理学の歴史、理念、体系から、その成り立ちを捉え、代表的な理論のいくつかを取り上げ説明する。さらに社会における主な活動領域についても概説していく。
到達目標/Objectives 臨床心理学の全体像を捉え、その成り立ちと体系、代表的な理論、活動領域について説明できることを到達目的とする。
授業の内容/Contents 授業で扱う主なトピックは以下を予定している。なお、教員による講義形式の授業となる。
1  ガイダンス(臨床心理学では何を学ぶのか)
2  日本の臨床心理学の歴史
3  世界の臨床心理学の歴史
4  臨床心理学の理念、定義、体系
5  精神分析的アプローチ
6  分析心理学的アプローチ
7  行動論・認知論的アプローチ
8  ヒューマニスティック・アプローチ
9  システムズ・アプローチ
10  グループ・アプローチ
11  コミュニティ・アプローチ
12  ナラティヴ・アプローチ
13  非言語的アプローチ、統合的アプローチ
14  臨床心理学の現場
15  まとめ
教科書/Textbook 野島一彦・繁桝算男(監)野島一彦・岡村達也(編) 2018 公認心理師の基礎と実践③ 臨床心理学概論 遠見書房
随時参照するので各自で準備すること。
参考書・参考資料/References 丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木 淳・杉山明子(著) 2015 臨床心理学 有斐閣
その他、講義中に随時紹介する。
成績評価方法/Evaluation 授業への関与度(出席、小レポート、取り組み)を50%、最終レポートを50%として総合的に評価する。授業を5回以上欠席した者は「欠席」とする。
履修条件/Conditions この授業のテーマに関心を持ち、意欲的、主体的に取り組む意欲のある学生を希望する。
その他の注意/Remarks 毎回の授業の最後に、出席を兼ねたミニレポートにより振り返りを行う。