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学部 選必Ⅱ2単位 前期月2
担当教員 松下
科目名 人間形成学講義Ⅳ
対象学年 3年 以上 他学部受講
時間割コード 0211212
概要 20世紀の初頭から現代に至るまでの、アメリカの政治、経済、文化、教育の諸相のなかに、人間形成に関する基本的な考え方(哲学、思想)、個と社会の考え方を学ぶ。より具体的には、アメリカ民主主義の起源と変遷、イデオロギー的対立(保守とリベラル)、自由主義と共同体主義の対立、アメリカの統合原理(多様性の中の統一)、コミュニティ概念とそのあり方、国際関係・外交、帝国の時代、普遍主義的な考え方と多文化主義的な考え方などを時系列的・同時代的に学んでいく。
到達目標 アメリカの歴史(政治・経済・社会・文化・教育)、教育思想、教育哲学を学びながら、資本主義社会の変遷とポスト資本主義社会の行方、それらの社会における教育のあり方について基本的な知見と理解(枠組み)を得る。
授業の内容 I 市民社会の構築の時代(1932年~1964年)
1 アメリカ社会を考えるための視点と方法
2 冷戦下の「アメリカ黄金時代」
3 孤独な群衆:「孤独なボウリング」の文脈
4 「偉大な社会」~公民権運動
II 理想主義の展開-保守の復権の時代(1968年~2004年)
5 新連邦主義:「大きな政府」から「小さな政府」への転換
6 レーガン政権:新保守主義の時代
7 文化戦争の世紀末:アメリカの分裂・アメリカンマインドの終焉
8 「9・11」をめぐる政治哲学
III 文化戦争の新展開-市民社会再編の時代(2009年~現在)
9 No Child Left Behind法がもたらしたもの
10 孤独な個人主義とセキュリティ・パラノイア
11 プラグマティストとしてのオバマ大統領
12 アメリカ政治地図の世代論的分析:ミレニアム世代
13 アメリカの「政教分離」と宗教地図の変遷
14 アメリカの民主主義と熟議民主主義
15 まとめ:アメリカから何を学ぶか
教科書 使用せず

参考書・参考資料 授業中に提示、もしくは配布の予定
成績評価方法 授業中適宜実施するリアクションペーパー(20%)試験(80%)による
履修条件 歴史や哲学・思想一般に興味と関心をもっていること。またなるべく少人数で開講し、できれば受講生の意見を交え、ディスカッションを導くような仕方で進めたい
その他の注意 出欠席のチェックはしない。授業中、適宜リアクションペーパーをもとめる。
但し、リアクションペーパーの作成は出欠席のチェックのためのものではない