院・教
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| 2単位
| 後期木6
| 担当教員
| 近田政博(高等教育研究センター)
| 科目名
| 高等教育学研究Ⅱ
| 高専人科目名
| 高等教育内容論 -学習支援・FD-
| EdD科目名
| 高等教育内容論 -学習支援・FD-
| 概要
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この授業では、あなたが属する大学における学習支援の特徴を理解し、改善すべき点を提案できるようになることを目指しています。全国および外国の大学で行われている先進的な教育事例、および名古屋大学高等教育研究センターが取り組んでいるさまざまな研究プロジェクトや開発物を紹介し、そのアプローチや抱えている課題についても紹介します。 | この授業を受けることによって、あなたは学習支援やFDに関するさまざまな課題、たとえば教員研修、初年次教育、教授法、授業評価、成績評価、大学教育の国際化、職員の能力開発などの最新知識について理解を深め、自大学の問題点を指摘し、改善方法を提案できるようになるでしょう。
| 到達目標
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・高等教育機関の学習支援について、国際的な視野から最新かつ実践的な知識を獲得する | ・自大学における学習支援のあり方について、現状の問題点を指摘し、改善方法を提案する
| 授業の内容
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この授業は、第1単元:学生に対する学習支援(大学生の学習意識、初年次教育、研究指導など)、第2単元:教育改善への組織的支援(FDプログラム、授業評価アンケート、国際化、オナーズプログラムなど)、第3単元:職員の能力開発への支援(SD)という3つの単元で構成されています。各単元は、予習教材に即した基本レクチャー⇒自分の大学についての調査・発表⇒自分の大学の改善策について意見交換、というサイクルになっています。各単元ではおよそ次の内容を扱います。 | 第1単元:学生に対する学習支援・現代の大学生の学習意識はどうなっているか?・補習教育・初年次教育はなぜ重要なのか? ・学生の学習意欲を高めるにはどうしたらよいか? ・指導教員と学生の双方が満足できる研究指導とは? 第2単元:教育改善への組織的支援・効果的なFDプログラムとは? ・FDをどのように組織化したらよいか? ・望ましい授業評価アンケートとは? ・上位層の学生をさらに伸ばすにはどうしたらよいか? ・大学教育の国際化にはどのような課題があるのか? 第3単元:職員の能力開発への支援・大学職員の職能開発においてどのような課題があるのか? ・大学職員のための研修制度をどのように設計すればよいか? ・教務・学生担当職員が知っておくべきノウハウとは?
| 教科書
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初回もしくは2回目の授業で予習教材集を配布します。最新の国際的動向をフォローした文献を精選します。授業までに指定された教材を読んで、コメントを提出して下さい。コメントとは、自分自身の意見とそう考える理由・根拠のことです。重要な資料は随時配布します。 |
| 参考書・参考資料
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次の報告書は授業で活用する重要な資料です。すべてウェブからPDFファイルをダウンロードできます。あらかじめ目を通しておいてください。 | ・財務省『平成24年度文教・科学技術予算のポイント』2011年12月 ・東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策研究センター『全国大学生調査 第1次報告書』2008年5月 ・経済産業省『大学生の「社会人観」の把握と「社会人基礎力」の認知度向上実証に関する 調査』2010年6月 ・東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策研究センター『大学事務組織の現状と将来-全国大学事務職員調査-』2010年6月
| 成績評価方法
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3つの単元ごとに、(1)出席状況と予習教材についてのコメント課題、(2)自大学の状況について調査・発表、意見交換があります。 | ・課題には氏名、日付、ページ数を入れてください。 ・課題は自分で紙に打ち出して、授業当日に持参して下さい。
| 履修条件
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・大学教育の改善、学生の学びを支援する大学づくりを考えている方を歓迎します。 | ・高等教育研究センターの実践研究の成果を随時紹介します。 ・この授業のオフィスアワーは木曜日の午後です。面談希望者は、できるだけ事前にメールで連絡をください。chikada@cshe.nagoya-u.ac.jp
| その他の注意
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・この授業は文系総合館5階の509号室(高等教育研究センター会議室)で行います。 | ・初回(10月4日:木曜日)のオリエンテーションで、授業の進め方について詳しく説明します。 授業に関する連絡事項をメールでお伝えします。受講希望者はまず近田に空メールを送って下さい。そのアドレスを授業連絡用に登録します。 ・大学職員論に関する高等教育研究センターの招聘セミナーを開催するときは、この授業を振り替えることがあります。その場合は、あらかじめお伝えします。
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