学部
| 共通(専門基礎科目)
| 選必I 2単位
| 前期金4
| 担当教員
| 大谷・的場・南部
| 科目名
| 人間発達科学II(学校教育情報)
| 対象学年
| 1年
| 他学部受講
| 不可
|
| 時間割コード
| 0215411
|
| 概要
|
本講義は,学校教育情報コースへの導入としてはもちろん,広く教育学の入門的な意味を持ち,学校・教育事象の歴史と現代の課題に学校教育情報コースの3人の教員がそれぞれの視点から迫る。 |
| 到達目標
|
受講生には,講義で使用する基本的な概念と様々な視点を理解し,それを現実の教育事象の検討に応用することが求められる。 |
| 授業の内容
|
第1回 4月13日 大学で教育学を学ぶ(オリエンテーション)/教育方法:昔と今(その一) 【担当:的場】 | 本講義が,基本的に新入生を対象にしていることから,本講義を中心に大学で教育学を学ぶ方法について講義する。学校教育における教育方法の思想と具体的事例を学びます。特に、明治期と大正期の教育方法を現代の研究者はどのように研究しているか、その研究方法について学び、教育方法史の可能性と限界を考察します。教育方法を西洋との交流という視点から研究する方法について調べ、自分の考えを書きます。2011年4月20日に提出。 第2回 4月20日 教育方法:昔と今(その二) 【担当:的場】 戦後の教育方法の歴史を概観した後、1980年代以降の教育方法の潮流を学びます。そして、どのようなパラダイムシフトがあったのかを学習し、今後の研究を展望します。紹介した教育方法の潮流の1つを選択し、文献を調べ、感想を書きます。2011年5月11日に提出。 課題研究 【担当:全教員】 教育や学校に関わる最近の新聞記事から,自分が最も興味深いと思ったものを一つ選んだ記事が扱うテーマについて,実地調査あるいは文献調査を行い,自らの問題意識に基づいて更に考察・研究を進め,結果をレポートにまとめる。A4で横書き。分量は自由だが,調査と考察の深さが問われる。新聞記事を必ずレポートに貼り付けること。5月11日の講義の際に提出。どうしてもその回に出席できない者は,それ以前に的場に提出すること。 第3回 4月27日 世界の授業研究 【担当:的場】 日本の授業研究が世界各国で広がっています。アメリカではLesson Studyと呼ばれ、最近急速に多くの学校で展開されています。またアジアにも広まっています。アメリカの授業研究の潮流、イランの教育改革と授業研究、中国や韓国の授業研究のlesson studyの意味と方法について学び、日本の授業研究を反省的に考察します。Lesson study というキーワードでインターネットのサイトを検索し、その内容を調べてください。 第4回 5月11日 授業と子どもの思考 【担当:的場】 イメージから子どもの思考を、具体的な授業記録に即して考察します。そのことを通して、授業過程に含まれる要因の分析方法について学びます。 第5回 5月18日 名古屋大学の教育方法学 【担当:的場】 名古屋大学の教育方法学研究室は、共同研究として、独自の教育方法を展開してきました。その1つは授業分析と呼ばれるものです。授業分析の思想と具体的方法を学び、授業分析が教育学研究においてどのような位置と意味を有するかを考察します。 第6回 5月25日 学校病理現象と教育経営学(1) 【担当:南部】 「学校病理現象」とは何か、それがいかなる社会的文脈で生まれてきたのかについて解説する。 第7回 6月1日 学校病理現象と教育経営学(2) 【担当:南部】 学校病理現象の一つとして「学級崩壊」をとりあげ、その実態と解決の方途について教育経営学的アプローチにより考察する。 第8回 6月15日 教育改革と教育経営学(1) 【担当:南部】 教育経営をめぐる改革の展開状況とその論点について解説する。 第9回 6月22日 教育改革と教育経営学(2) 【担当:南部】 教育経営をめぐる改革の要となっている「学校組織マネジメント」の考え方を紹介し、その有効性について考察する。 第10回 6月29日 学校教育の情報化(1) 【担当:大谷】 社会の情報化にともなって,学校教育にどのような変化が生じているのかについて講じる.自分たちの経験してきた学校教育について,情報化という観点から振り返り検討しておく. 第11回 7月6日 学校教育の情報化(2) 【担当:大谷】 自分たちの経験してきた学校教育について,情報化という観点から振り返り検討しておく. 第12回 7月13日 新しい学校のかたち(1) 【担当:大谷】 この回は直接には情報化に関わるものではない。フリースクール,チャータースクール,ホームスクールなど,新しい学校のあり方について学ぶ。またそれを通して,現在の通常の学校のあり方を再考する。自分たちの経験してきた学校の有しているさまざまな問題について振り返り,それを克服するための方途を考える。 第13回 7月20日 新しい学校のかたち(2) 【担当:大谷】 この回は直接には情報化に関わるものではない。フリースクール,チャータースクール,ホームスクールなど,新しい学校のあり方について学ぶ。またそれを通して,現在の通常の学校のあり方を再考する。自分たちの経験してきた学校の有しているさまざまな問題について振り返り,それを克服するための方途を考える。
| 教科書
|
教科書はとくに使用しない。 |
| 参考書・参考資料
|
第一回授業時に,主要参考文献一覧を配布する。 |
| 成績評価方法
|
出席および授業への参加度(25%),レポート(60%),課題研究(15%)の総合評価 | 履修取り下げは、本学部の規定による。
| 履修条件
|
|
| その他の注意
|
5回以上の欠席は,定期試験の受験資格を失う。
|
| |