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院・心 2単位 秋学期金2
担当教員 永田・松本(真)
Nagata
科目名 心理臨床研究実習Ⅴ-臨床心理査定-
Research Practicum in Clinical Psychology V
高専人科目名 心理臨床実習Ⅴ-臨床心理査定-
Practicum in Clinical PsychologyV
概要/Outline ロールシャッハ法・知能検査・バウムテスト・DAMを中心に臨床心理査定を実施し、適切なフィードバックのあり方を知る。相談室および学外実習で実施した心理検査事例をもとに検討を行い、支援につながるアセスメントの在り方について理解を深めていく。こうした活動を通して,問題解決のためにクライエントや関係者と協同的に取り組む能力を修得することを目的とする。

The purpose of this study is to conduct clinical psychological assessment and to know how to provide appropriate feedback to others. Based on the cases conducted in consultation rooms and off-campus training.
到達目標/Objectives 受講生自身が検査を担当した心理査定事例を発表し、全員で討議をする。結果から何を読み取るか/どのように記述するか/援助にどう活かすのか、を考え適切な実施とフィードバックができる力をつける。
授業の内容/Contents ① クライエントについての事前情報を収集する
② 実施場所や手順・検査用具について把握をする
③ 検査実施日が決まった段階で、TAおよび担当教員(投映法については松本、発達・知能検査については永田)に連絡する。
④ 実施当日 
 クライエントの概略を再度確認し、環境を事前に整える
 実施後、整理整頓をし、記録用紙は個人情報に注意して扱う
 持ち出しをする記録について実習機関に確認をおこなう(機関外に持ち出すときは個人情報を消した状態とすること)
⑤ 記録の整理とスコアリング
 TAにアポイントメントをとり、スコアリングと報告書のチェックを受ける
⑥ 授業前日までに
 資料(ローデータと性別・年齢の記載のみ)を相談室のレターボックスを利用して受講生全員に配布→ ただし教員は研究室にもってくること(不在の場合は扉の下の隙間から研究室内に入れておくこと。その際、扉にメモ書きを残しておくこと)
 受講生はローデータに目を通し、人物像について簡単にまとめておく
⑦ 授業当日
 発表者からプレゼンのあと全員でディスカッションを行う
 発表者はローデータ資料とは別に、当日資料(事例概要・検査状況・所見レポート)を用意すること。
 主な検討点は下記である
① 迷ったスコアリングについての確認
② プロフィールの分析
  ➂ 質的な分析
③ 人物像の検討・検査結果を援助にどう結び付けるか全体でディスカッション
⑧  翌週の講義時
  検査報告書の配布
教科書/Textbook 松本真理子・森田美弥子編 臨床心理学実践の基礎その3 心理アセスメント ナカニシヤ出版 2019
参考書・参考資料/References 辻井正次監修 発達障害児者支援のアセスメントのガイドライン 金子書房 2014
一般財団法人特別支援教育士資格認定協会
 特別支援教育の理論と実践 Ⅰ概論とアセスメント 金剛出版  2012
高橋依子・津川律子 臨床心理検査バッテリーの実際 遠見書房  2015
竹内健児編 事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方 金剛出版 2009
   *その他 授業の中で適宜紹介する
成績評価方法/Evaluation 授業への出席状況、講義での報告内容と討論参加状況(50%)、および学期末に課せられるレポート(50%)により総合的に評価する。それぞれについてC評定(60点以上)を合格要件とする
履修条件/Conditions 精神発達科学講座在籍の院生のみ受講可
その他の注意/Remarks 事例を扱うため、データの取り扱いについては十分注意をすること。講義内であらためて説明をするので、意識して取り扱いをするようにすること。