戻る
院・教 2単位 春学期月6
担当教員 吉川
Yoshikawa
科目名
高専人科目名 教育社会史Ⅲ
Social History of Education III
EdD科目名 教育社会史Ⅲ
Social History of Education III
概要/Outline  教育学における基礎分野である教育史に関する課題を明らかにするための専門的知識のほかに、調査・分析方法を学び、研究遂行能力を習得することを目的とする。 具体的には、附属図書館(中央図書館)に所蔵されている高木家文書の中の「御用日記」を読み解き、近世社会における人びとの暮らしと子育て、教育のあり様について考える。高木家とは、美濃国(現在の岐阜県)で木曽三川の治水を担当した旗本交代寄合(大名並の格式を与えられ参勤交代を行なう特別な旗本)として、いわゆる「宝暦治水」事業に携わったことで知られている。高木家文書は、2019年に国の重要文化財に指定された
This course deals with the problems of life and education in the Tokugawa era through the GOYO-Nikki, the official diary of Takagi Family in Mino.
到達目標/Objectives この授業では、次の知識や技能を身につけることを目標とする。
1.教育史学における課題を明らかにするための分析方法について理解し、実際に使用することができる。
2.ほかの受講者との議論にもとづいて豊かな視点を身につけることができる。
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to achieve a better performance in studying history of education
授業の内容/Contents 1.授業の概要と参考文献について説明する。
2.高木家文書に関する研究動向を概説する。
3.高木家文書のなかの「御用日記」を解読する。
4.読めない文字、理解の難しい言葉などについて調べ、参加者全員で確認していく。
5.「御用日記」にかかれた人間関係、暮らしの様子、生育儀礼などについて理解を深める。
教科書/Textbook 授業内で適宜資料を配布する。
参考書・参考資料/References 児玉幸多編『くずし字用例辞典(普及版)』(東京堂出版)
成績評価方法/Evaluation この授業では次の方法で評価する。
1.毎回の発表内容(50%)
2.ほかの受講者との議論(50%)総点の60%以上の得点を合格とする
履修条件/Conditions 履修希望者は授業の初回に必ず出席すること。万が一初回に欠席する場合には予め吉川まで連絡をすること。連絡がない場合には履修を認めないことがある。
その他の注意/Remarks