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学部 必修2単位 春学期月4
担当教員 松下
Matsushita
科目名 国際社会文化コース演習Ⅰ
Course Seminar on International Education and Culture 1
対象学年 3年 他学部受講 不可
時間割コード 0226300
概要/Outline  国際社会文化コースのコア授業科目として、この授業では、教育のさまざまな事象に対する、人間形成論、比較教育学、教育人類学、教育社会学、大学論の各領域による知見とアプローチの仕方や課題解決の方法について、広く学びながら関心を深めるとともに、特定の教育事象に焦点化し、各自の分析方法やパースペクティブを省察、展開することを目的とする。
 国際社会文化コースでは、哲学、国際比較、人類学、社会学などの基礎的なディシプリン(学問的な基盤と方法)をベースに履修を進めるが、これらのディシプリンから教育(事象)を多角的に研究していく。具体的には、国際社会文化コースで取り組むべきいくつかのテーマや題材を取り上げ、関連文献を熟読し、レジュメの作成とプレゼンテーション、それに基づく討論をおこなう。この過程をとおして、卒論研究のための問題意識の形成ならびにプレ卒論の執筆へとつなげていくことを目標とする。

Course Seminar on International Education and Culture 1
 In this course, we will focus on the basic issues in human becoming through analyzing conceptions of “state and education,” “individuals and society,” “habits of mind,” “educational values and social justice,” “theory of knowledge (logic and judgment),” and so on. The aim of this program is to deepen and learn the students’ basic knowledge and methods to explore them.
For the above purpose, the classes will be developed on the subject of American thoughts, education, and cultural politics.
到達目標/Objectives  この授業では、次のような知識や方法、態度(姿勢)を身につけることを目標とする。
1 国際社会文化コースの人間形成論、比較教育学、教育人類学、教育社会学、大学論の各領域による基本的なものの見方・考え方を身につけ、それらに基づいて、教育の事象について論理的、批判的に論じることができる。
2 特定の教育の事象にアプローチするための専門的な文献や資料、情報の収集の仕方を身につけ、既存の教育問題についてのメタ的な捉え方(問題の性質や問題の立て方を批判する)ができる。
3 グループでのプリゼンテーションと議論において、協働的なコミュニケーションや関心の共有、熟議と省察のためのスキルを展開することができる。
授業の内容/Contents  国際社会文化コースで取り組むべきテーマと題材に関する関連文献を読み、レジュメの作成とプレゼンテーション、それに基づく討論を通して、卒論研究のための問題意識の形成ならびにプレ卒論の執筆へとつなげることを目指す。
授業は発表と討論を中心とする演習形式による。受講生は全員予め文献を精読しておき、質問を考えて授業に臨む。
 毎回、リアクション・ペーパーを提出することが求められる。
 演習では司会を設定し、受講生間で順番に担当する。司会者には、議論をリードし、実りあるものにすることが求められ、そのために丹念にテキストを読み、内容を把握し、議論の手順や論点などを準備することが要請される。
第1回オリエンテーション
第2回~第14回 アサイメントにもとづく報告と討論
第15回 総括と省察
教科書/Textbook 初回に提示する。
参考書・参考資料/References 授業時に適宜提示する。
成績評価方法/Evaluation 評価の方法
・出席回数(1/3以上休んだ学生は,原則として単位を取得できない)
・発表レジュメとプレゼンテーション
・各回のリアクション・ペーパー
・討論への参加
以上の4つの観点から総合的に評価する。
評価の基準
総点(満点100点)60点以上を合格とする。
履修条件/Conditions  本演習は国際社会文化コース所属の学生のみに受講を限定する。
 また、本演習は卒業論文の作成にいたるための重要な一段階をなすものであり、そのため後期の国際社会文化演習Ⅰを合わせて受講することが求められる。
その他の注意/Remarks  本演習は国際社会文化コースの学生が一堂に会する唯一のゼミであり、コース関係の連絡や履修の指導をおこなう場でもある。成績評価と関係なく、特別の事情がない限り、出席は必須である。