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学部 選必2単位 春学期水2
担当教員 アラニ
Arani
科目名 教師発達論演習Ⅰ
Seminar on Teacher Development 1
対象学年 3年 他学部受講 不可
時間割コード 0210090
概要/Outline 教師教育学に関する諸課題に対して関心を高め、文献やそれにもとづく議論を通して高度な専門的知識を習得することを目的とする。また、教師発達論に関する課題を明らかにするための専門的知識のほかに、調査・分析方法を学び、研究遂行能力を習得することを目的とする。受講者は、教員養成教育、現職教育、教師教育者に関する基礎概念や知識・技能について理論的・実践的な視点から習得する。授業方法の特徴としては、具体的な実践の事例(エビデンス)を基に個人の考察、ペア学習・グループ学習を行い、全体討論や個人の発表の機会を通してさまざまな考え・イデア・対策(国内・国際)の特徴・特色を交換し、教師発達について理解を深める。
This course is designed to provide a learning opportunity for students to share their understanding about theory and practice of teacher professional development. It provide a individual, peer and group inquiry and presentation opportunity to find their own research question and deep understanding about the the learning objectives such as: to examine teacher educators competence, to analysis the impacts of lesson study on teacher professional development, to find effective research method on teaching and improving learning.
到達目標/Objectives 教師として必要な授業実践の方法や技術とその内容に関する基礎的知識・技能を習得する。
② 現職教育の基礎概念・知識具体的な取り組みを習得するとともに、現状と課題を獲得する。また、教師発達論における専門的な文献を収集したり、批判的に論じたりすることができる。ほかの受講者との議論にもとづいて、豊かな視点を身につけることができる。
③ 教師教育の担い手である「教師教育者-teacher educator-」が備えるべき資質能力を理解し、その養成に資する知見を深める。また、自身の研究分野や内容以外にも目を向け、自信の興味関心に引き寄せて議論に参加することができる。
④ 教員養成のカリキュラムの実施後のフィードバックなどを具体的に理解し、教員養成教育に関して自己の視点から考察する。教師教育学の様々な研究課題を明らかにするための分析方法について理解し、実際に使用することができる。また、研究成果を多面的に明らかにするための方法として、自身のアイデアを出すことができる。
授業の内容/Contents 第1回
オリエンテーション・授業の目的、授業の方針と授業の進め方
第2回
教師の成長を中心にした教師教育
第3回
教員養成教育カリキュラム
第4回
現職教育の機能と教師の資質向上に対する効果的なタイプ
第5回
校内研修としての授業研究モデルの基礎知識・技能
第6回
教師の教育実践の改善に対する「授業研究」のさまざまな方法と種類
第7回
実践者の授業研究と研究者の授業研究の目的とその関係
第8回
共同研究としての授業研究の理論的・実践的関係
第9回
学習する組織としての学校の概念
第10回
学習する学校理論をもとに、教師の経験や環境の変化に対応して、自ら新たな知識・技術・行動・思考・態度の獲得
第11回
教師・学校文化と学校改革のリーダーシップと授業研究の討論
第12回
世界における日本の授業研究モデルの動向と挑戦(アジア、アメリカ、中東、ヨーロッパにおける授業研究の基本的姿勢と知識)
第13回
教師教育者(teacher educator)の資質能力の理解
第14回
教員養成プログラムの実施後のフィードバックの方法の考察
第15回
教育改革と教師教育の課題・授業の総括、反省会と意見交換
教科書/Textbook 授業内で適宜資料を配布する。
参考書・参考資料/References 石井英真(2014)「教員養成の高度化と教師の専門職像の再検討」『日本教師教育学会年報』第23号。
 的場正美・柴田好章 編著(2013)『授業研究と授業の創造』渓水社。
 日本教育方法学会 編(2014)『教育方法43:授業研究と校内研修-教師の成長と学校づくりのために-』図書文化。
日本教育方法学会 編(2013)『教育方法42:教師の専門的力量と教育実践の課題』図書文化。
サルカール アラニ モハメッド レザ (2012) 「授業研究会を通した教師同士の学び合い」和井田 節子・柴田 好章 編集『協同の学びをつくる -幼児教育から大学まで-』 東:三恵社。
サルカールアラニ・モハメッドレザ (2007) 『国境を越えた日本の学校文化』京都:国際日本文化研究センター。
成績評価方法/Evaluation ①授業で課すレポート(30%) 習得 、②授業中のペア学習・グループ学習の活動、探究学習報告、発表など(30%) 獲得 、③最終レポート(40%) 考察 で評価する。合計100点満点で60点以上を合格とする。
履修条件/Conditions 履修条件は要さない。
その他の注意/Remarks