教育科学専攻

2008.10.01更新

●生涯発達教育学講座
人間形成と教育を規定してきた社会的要因を歴史的に分析して、現在の教育システムの位置づけを、教育の社会史を含む広い視点から理論的・実証的に究明する。
日本、東洋および西洋における子および成人の教育・学習の史的研究を目的とする。日本教育史では、講義、演習とともに適宜国内各地でフィールドワークをおこない、資史料の取り扱いの習熟と、史的考察を深めることに努める。外国教育史では、近代教育の思想史的・制度史的究明を中心に、時には古代、中世にもふれる。教育文化交流史も重視する。
国民の教育権保障を基本にして、児童生徒・教職員、学校、教育財政、教育制度等に関する教育行政の構造・機能を実証的・理論的に分析する。
地域社会、家庭教育及び勤労の場所その他社会における教育と学習のあり方の究明が主要な研究課題である。子ども・青
年、女性、高齢者、労働者、在日外国人の学習・文化活動、社会教育施設(公民館、図書館、博物館など)における諸活動
の原理・歴史的な分析及び実態調査研究などが重視される。また、最近ではアジア地域における生涯学習の歴史的研究や多
文化社会における生涯学習の比較(史)研究にもフィールドを広げつつある。
本領域は、1980年に設置された技術教育学講座を引きついだ領域で、遊びや小学校の手の労働や工作教育の諸問題、中等教育レベルの技術科教育や家庭科教育や公共職業訓練や企業内教育などの諸問題を主として歴史的な分析や実態調査研究を中心におこなっています。海外では、スウェーデンを中心とする北欧の国々やロシア、バルト3国を対象とした、歴史的分析やフィールドワークなどをおこなっています。また、障がい児(者)教育における作業教育や生産教育などを対象として、フィールドワークや実態調査研究もおこなっています。
1980年に設置された技術教育学講座と、2000年の大学院改組以降誕生した技術・職業教育学領
域の職業教育学の部分を継承しています。高校、高等教育、企業社会における職業教育の問題を
キャリア形成・キャリア発達の視点からアプローチします。
キャリア教育は一般的なキャリア教育と専門的なキャリア教育から構成されますので、前者に
関連して小中高大のキャリア教育も対象とします。また後者は高校以降の職業教育と重なります。
職業・キャリア教育のカリキュラム、学校から就業生活への移行過程、職業意識(観)の発達
構造、就職、就職後初期の教育訓練等について、実証的調査研究、基礎理論研究、かつシステム
比較等の視点から現象を分析します。
●学校情報環境学講座
学校情報学は、コンピュータやインターネットの教育利用に代表される学校教育の内容・方法・環境の情報化を中心とし、
さらにひろく教育におけるテクノロジー利用を研究対象とする学際的な領域です。現在、国内外の一般の学校だけでなく、
フリースクールでの観察なども行い、そこでの多様な問題や課題を探っています。これらを通して、教育学の他の研究領域
と成果を共有しながら、教育の情報化と教育におけるテクノロジー利用についての基礎理論の構築をめざします。
教育者が、特定の社会的状況のなかでそれぞれの発達段階にある学習者に、どのような文化内容(知識・価値など)を、
いかなる形で教えているか、また教えるべきか、他方で学習者は何を学んでいるのか、について研究している。学校カリキ
ュラムの研究が中心だが、学校外の教育現象も研究対象にする。
教育方法の理論的根拠を、子どもの思考体制の究明、授業分析などによって明らかにすることが、中心的な研究である。ま
た、日本の社会科の歴史や理論、欧米の教授学の研究も行っている。最近の共同研究のテーマは、「授業諸要因の関連構造に
もとづく授業の理論的モデルの研究」、「自然物を素材とした児童の制作、構成活動のもつ人間形成的意味の授業論的研究」、
「授業諸要因の関連構造の分析による体験、構成活動の学年的連続性の研究」である。いずれも文部省の科学研究費補助金に
よる共同研究である。
学校をはじめとする各種の教育機関において、憲法・教育基本法に則り、教育目的を達成していくためには、どのような
公教育の組織・運営の在り方が必要なのか、“教育におけるadministration "の固有性を探究する学問分野である。公教育
経営の構造と実態の分析をはじめとして、学校・教職員の在り方や子ども・父母・住民の公教育への関わりなど、「学校自
治」を超えて広く「教育自治」の構造的な究明を進めることによって、今日の問題状況を打開していく方法を理論的・実践的
に検討する。
日本の学校の変遷について、その教育内容・地域的特性および人的環境(教師など)や物的環境(建物・施設・設備など)に含まれる、学習者の学習環境に影響を与えるあらゆる要因とその構造を歴史的、未来予測的な視点から、実証的原理的に究明するとともに、学習者および地域に応じた学校とその環境を設計評価する。
●相関教育科学講座
現代社会における人間形成過程の諸問題を、哲学的・思想史的方法により解明し、人間の発達課題を時間的・文化空間的広がりの中で総合的に究明する。
人間の発達と教育に関わる文化環境が、どのように構成されどのような機能を果たしているかを、人類学的手法により解
明していきます。
日本および諸外国(地域)の教育を、それぞれの社会の歴史・文化、政治・経済と関連させながら比較分析し、その教育構
造の解明を行うことを目的としている。単なる外国教育事情の紹介に終わることなく、先行研究(文献)をふまえた現地調査
(フィールド・ワーク)に基づく研究を重視している。
教育社会学研究室のウェブページ
教育のしくみを社会学的に明らかにする分野である。人間の発達や成長の道筋を、家族・学校(幼稚園から大学まで)・
仲間集団・地域社会・マスコミなどの諸環境や諸制度のなかに位置づけて、客観的に解明する。理論的追究と社会調査・統
計調査などの実証的追究の両方法を駆使しながら、身近な教育現実にアプローチする際の複眼的で洞察力のある目を培う。
教育サービスの経済効果や教育・訓練に投入される教育費の配分・負担構造など、教育・訓練・学習の経済的側面につい
て、理論的・実証的・政策論的分析を行っていきます。
自国・自民族中心の思考を脱し、地球市民的教育の観点から、教育内容・方法の再構築を目指す研究領域です。特に、学
校教育における異文化理解、グローバル・マインドの育成に重点を置いた研究を行います。この領域は、主として外国人客
員教授が担当する。
●高等教育科学講座
高等教育の基本的機能である教育・研究・社会的サービスについての理論的・歴史的・実証的研究を行っています。国内
外の高等教育システム、制度・政策・財政のあり方、生涯学習社会における大学・大学院の役割(高度職業人教育、大学と
企業との連携など)に関する実証的研究を通じて、今後の高等教育の課題を探究していきます。
●生涯スポーツ科学講座
人の一生における様々な身体活動に注目しながら、身体運動と体力・健康に関する諸問題について理論的・実践的研究
を進めていきます。
健康増進のための体力科学および運動指導法に関する調査・研究と各種プログラム開発および地域ネットワークの構築を
進めています。
学校における体育(教科と教科外)や生涯にわたるスポーツやレジャー活動について、教育学、社会学、経済学等の幅
広い知見を活用し、理論的、歴史的、実証的研究を行っています。またスポーツ教育の内容・方法や制度の研究を進める
とともに、スポーツやレジャー活動について国内外の比較を行い、学校体育、スポーツ・レジャー活動の課題を分析・研究
しています。
スポーツ実践に関わる戦略的運営を考えるプラクティカルな領域です。
ヒトの身体の動きを様々な方法で記録し、記録された動きを分析することにより、身体運動における合理的な動きを探求
したり、スポーツにおいてより高い競技成績をあげるための運動技術や力・パワー発揮能力等について調べていきます。対
象とする身体運動はスポーツ競技における身体の動きだけでなく、子供から高齢者に至る日常生活での基本的な活動動作を
含んでいます。
人がヒトである所以は「適応」することです。「教育」は適応を利用した人間活動であり、その適応過程が「発達」と言
えますが、身体を動かす「運動」も、その適応力を利用した基本的人間活動です。本領域では運動=スポーツすることによ
ってヒトの神経・筋機能や呼吸・循環機能などの身体諸機能がどのように適応するかを、様々な実験手法を用いて解き明か
していきます。
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