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高井次郎
教授:高井 次郎(たかい じろう) カリフォルニア大学 PhD(コミュニケーション学)
専攻は社会心理学、文化心理学、異文化・対人コミュニケーション論です。研究の展望に関しましては、大きな領域として「日本人論」研究の発展に貢献できればと考えています。これまで、社会心理学の諸尺度のうち、海外で開発・標準化されたものの和訳および日本人への適用への妥当性の問題を指摘しました。特に、社会的スキルなど文化的等価性がなさそうな概念について、測定尺度の日本独特版の必要性について議論してまいりましたが、最近は日本人が独特という先入観自体が妥当性に欠けていることに気がつきはじめています。それを確認するため、学生および社会人を被験者に、対人コミュニケーション方略の日米比較を行っていますが従来の日本人論が主張する特徴が確認されておらず、まして社会人のほうが学生よりも米国人なみの個人主義的傾向があることが明らかにされました。本来ならば、日本的組織風土の洗礼を受けている社会人のほうが日本人らしさをそなえていると思われますが、学生よりも「非日本人」であったことに驚きました。中根、土居や濱口が20年前以上提唱した日本人の姿はもう見られず、実証的な手法によって現代的日本人の特徴を明確にする必要性があります。将来的には、対人相互作用のさまざまな概念を取り上げて、比較文化的な視点によりこの課題に取り組もうと考えています。
【主要論文・著書】
- Attitudes toward African-American vernacular English: A US export to Japan?、共著、2006年、Journal of Multilingual and Multicultural Development, 27, 443-456.
- The influence of time pressure on mood congruent effects: Evaluating products under limited information conditions、共著、2007年、Journal of Applied Social Psychology, 37, 403-425.
- Positive-negative asymmetry in mental state inference: Replication and extension、共著、2007年、Psychologia, 49, 267-277.
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